居酒屋こはる

居酒屋こはる

PR

×
2006年10月12日
XML
カテゴリ: 徒然

一昨日 都内で行われた「現場で活かせる グリーフケア」という研修に行って来た

これは実は仕事の一環 

自分達の会社のこれからに活かせるかもしれない、との想いから

私の仕事は「葬儀社」です

これはわざわざ言わなくても良いのだけれど、まして地域の話をよくするので

近くの方がご覧になっていたら「あぁ、あそこの・・」という事にもなりそうだけれど

でも私が学んできた事をお話しするのに、

立場が曖昧なままでは、 やっぱりキチンと伝わらない 

それは自分で一番イヤな事だから 

会場は水道橋にあるビルの一室

定員は30名

葬儀社向けの雑誌社が企画しているので、殆どが業界人だろうなぁ

と思いきや、寺院関係の方が三分の一もいらして 驚いた 

「グリーフ」とはすなわち「悲嘆」とか「悲しみの感情」などと訳される

「グリーフケア」は直訳すると「悲嘆回復の手段」となる

では何故 葬儀社がそんな事柄に関わるのか、不思議に思われるだろう

それは「家族」や「地域のあり方」が近年

大きく変わってきた事と密接な繋がりがあるのだそうだ

昔は「葬儀」は地域で出したものだった

また家族はみな近くに住んでいた

悲しみの後 ご当人が一人ぼっちになってしまう事はなかったのだ

今は違う

子供たちは皆、遠く離れた場所で所帯を持ち

葬儀が終われば慌しく帰ってしまう

ムラ社会も崩壊し「地域」のコミュニティも消えうせた

残された人はただ自分の悲しみにじっと耐えるだけとなってしまった

大切な人を失った

その悲しみは容易に癒されるものではなく

気持ちが落ち着き、平穏な日々が戻るのには何年もかかるという

数字が全てではないけれど

日本人の平均が4年半だという

地域社会がこんな風に変化してきた今

そんな方々の一番近くに居るのは

意外な事かもしれないが、 私たち葬儀社だったのだ

もちろん 仕事では ある

それでも

今一番近くに居る者として、何か力になれないだろうか

言葉をかけるのも憚られるような

深い悲しみの中にいる方々に

それでも、どんな言葉をかけたら良いのだろうか

ウチの年若い社員達が苦悩している姿を見るにつけ

また、何度も何度も繰り返し

同じ電話をかけていらっしゃる方の

その心中を想う時

プロとして

また隣人として

出来ることがあるなら

全てしていきたい

悲しみを癒す などというのは何かおこがましくて

また、そんな力があるとは思わないけれど

感性や優しさだけではどうにもならないこの現場で

それでも何か出来ることがあるはずだ

そんな想いを抱き締めて

様々な事 学んでいきたい

気持ちばかりが先走った様な日記に、お付き合いくださってありがとう

「グリーフケア」はまだまだ始まったばかりの分野です

プロとての立場を見失わず、でも技術だけに走ることがない よう 自分を律して

「グリーフケア」についてこれからも学んでいきたいと思っています






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年10月12日 20時39分08秒
コメント(16) | コメントを書く
[徒然] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


こはる姉さん、こんばんは  
キータン.  さん
こはる姉さん、こんばんは。

地域社会の変化が地域の葬式にも影響を与えている。
そうでしょうね。
核家族化、過疎、高齢化、少子化……社会は創造を越えてというより創造を絶する変化を見せていますよね。
その中で、亡くなられた人との悲しみをどう癒していけばいいのか。

こはる姉さん、むずかしいですよね。
これからますますむずかしくなるでしょうね。

新しいスタイルというかいろいろな模索が続くことと思います。
こはる姉さん、ご主人、娘さん、社員のみなさんとのチャレンジは続くのでしょうね。

そう、なにかコメントにならないコメントでした。
こはる姉さん、昨日はとにもかくにもお疲れ様でした。
(2006年10月12日 21時00分48秒)

こんばんは☆  
Burnet  さん
こはるさん、
読んでいて「グリーフケア」こそ、
「地域性」が重視される事だと思いました。
隅々まで行き渡る 決め細やかな心遣いは
ビジネス対応だけでは 何処かで見落とす部分も多くなりますし、
人と人との交流無くしては成り立ちませんものね。

全てに通じるようなお話でした。
お疲れさま。


(2006年10月12日 22時01分54秒)

Re:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
ひこ*  さん
大切な、求められる分野だと思います。

心というのは難しいものですね。
悲しみたいという気持ち、悲しみから立ち直りたいという気持ちをいったりきたり。

こはるさんのお仕事、なんとなくお寺さんかなと思っていました。
近かったのですね。
ブログで個人情報をオープンにするのは難しいことですが、「立場が曖昧なままでは…」というこはるさん、仕事に真摯でいらして素敵だと思います。 (2006年10月12日 23時46分41秒)

Re:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
おはようございます。

私は高校生の時に兄を病気で亡くし、他に兄弟もいないものですから一人なんですけど、夫や子供にも恵まれ、私の親も夫の親も高齢になってきましたがまだ元気です。
でも、やっぱり同じ血の流れる兄弟がいないので親を送らなければならない時は少々不安を感じています。
夫の里では、町内で死人があれば一週間、夜に故人の家に集まって念仏を唱えるという習慣はまだありますが、次の世代ではどうなっていくかわからないようです。
きっと私の親を送るときは、こはるさんのような業者の方の力を借りる割合が多いだろうなと思います。
期待とするというのも不謹慎ですが、良くなってほしいなと思います。。。。
(2006年10月13日 08時52分38秒)

Re:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
お疲れ様でした。
私もハーバルこりんさんと同じ一人っ子なんですよ。
私の場合は弟が死産でした。
これから、こはるさんが学んできたことを参考にさせて頂ければと思っています。
(2006年10月13日 10時14分54秒)

早いですよね。  
pippi2003  さん
 社会の変化に人間はついていきかねてますよね。

  懐の深い社会であってほしいと思いますが・・

 反対方向に進んでますよね・・・。 (2006年10月13日 11時42分08秒)

Re:こはる姉さん、こんばんは(10/12)  
こはる2957  さん
キータン.さん おはようございます♪

>地域社会の変化が地域の葬式にも影響を与えている。
>そうでしょうね。
>核家族化、過疎、高齢化、少子化……社会は創造を越えてというより創造を絶する変化を見せていますよね。
>その中で、亡くなられた人との悲しみをどう癒していけばいいのか。
>こはる姉さん、むずかしいですよね。
>これからますますむずかしくなるでしょうね。

私たちがどうこう、というような簡単な問題ではないような気もしています

>新しいスタイルというかいろいろな模索が続くことと思います。
>こはる姉さん、ご主人、娘さん、社員のみなさんとのチャレンジは続くのでしょうね。
>そう、なにかコメントにならないコメントでした。
>こはる姉さん、昨日はとにもかくにもお疲れ様でした。

これから! という感じです 私はまだ近い方で
三重とかからいらした方も・・ やはりウチと同じくらいの規模の会社の奥様で、悩みも似ていて色々お話しましたよ
それにしても都会は疲れます~ 人ごみで目が廻りそうですよ 
(2006年10月15日 08時50分02秒)

Re:こんばんは☆(10/12)  
こはる2957  さん
Burnetさん おはようございます♪

>こはるさん、
>読んでいて「グリーフケア」こそ、
>「地域性」が重視される事だと思いました。
>隅々まで行き渡る 決め細やかな心遣いは
>ビジネス対応だけでは 何処かで見落とす部分も多くなりますし、
>人と人との交流無くしては成り立ちませんものね。
>全てに通じるようなお話でした。

わかっていただけて・・とても嬉しいです
人の生業が、地域を離れ一個人だけのモノとなって久しいですが、本当はもっと地域に密接なものであるはずなのです そこに何かヒントがあるような気がしています

>お疲れさま。

たった一泊なのに・・疲れました~(泣)
(2006年10月15日 08時52分18秒)

Re[1]:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
こはる2957  さん
ひこ*さん おはようございます♪

>大切な、求められる分野だと思います。
>心というのは難しいものですね。
>悲しみたいという気持ち、悲しみから立ち直りたいという気持ちをいったりきたり。

そのとおりなんですよ 実際の事例も学んだのですが、この苦しみや悲しみを忘れたいけれど、そうすると故人を忘れてしまう事になるんじゃないか・・
私は冷たい人間なんだ・・とまた悩むという循環を繰返すという事があるそうです

>こはるさんのお仕事、なんとなくお寺さんかなと思っていました。
>近かったのですね。
>ブログで個人情報をオープンにするのは難しいことですが、「立場が曖昧なままでは…」というこはるさん、仕事に真摯でいらして素敵だと思います。

ありがとうございます
ちょっと照れくさいですが・・
誰に憚る事無く仕事にしても、趣味にしても
「私はこう思う」と言える様にしたいですね
(2006年10月15日 08時55分40秒)

Re[1]:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
こはる2957  さん
ハーバルこりんさん おはようございます♪

>私は高校生の時に兄を病気で亡くし、他に兄弟もいないものですから一人なんですけど、夫や子供にも恵まれ、私の親も夫の親も高齢になってきましたがまだ元気です。
>でも、やっぱり同じ血の流れる兄弟がいないので親を送らなければならない時は少々不安を感じています。
>夫の里では、町内で死人があれば一週間、夜に故人の家に集まって念仏を唱えるという習慣はまだありますが、次の世代ではどうなっていくかわからないようです。
>きっと私の親を送るときは、こはるさんのような業者の方の力を借りる割合が多いだろうなと思います。
>期待とするというのも不謹慎ですが、良くなってほしいなと思います。。。。

今、一人の女性の肩には6人の葬送の負担が重く圧し掛かっている と言われています
どういう事かというと、 夫の両親・自分の両親・夫、そしてこれがまさに女性らしいなぁと思うのですが、最後は自分の後始末もつけて逝く これで6人です 想像を絶する大変さです
グリーフケアと並んで「女性のための葬送」についても今、様々な取り組みが行われているんですよ
色々な情報など、またお伝えできれば と思います
(2006年10月15日 09時00分16秒)

Re[1]:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
こはる2957  さん
もんじゃるだんさん おはようございます

>お疲れ様でした。
>私もハーバルこりんさんと同じ一人っ子なんですよ。
>私の場合は弟が死産でした。
>これから、こはるさんが学んできたことを参考にさせて頂ければと思っています。

よくご実家に行かれているようなので、ひょっとしてお一人かな、と思っていました
こりんさんのコメントにも書きましたが、葬送について今様々な取り組みが行われています
為になることも色々ありますので、またお知らせしますね
(2006年10月15日 09時03分02秒)

Re:早いですよね。(10/12)  
こはる2957  さん
pippi2003さん おはようございます

>社会の変化に人間はついていきかねてますよね。
>懐の深い社会であってほしいと思いますが・・
> 反対方向に進んでますよね・・・。

そうしていつも人の心が置き去りにされています
「心の時代」と声高に叫ぶこと自体がおかしなことなんですよね もっとゆっくりと丁寧に生きる事が出来たら良いのに、なんて思いますよ
(2006年10月15日 09時04分41秒)

Re:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
おはようございます

とても難しいけれど避けて通れない事だと思いますね

ちょこが父を亡くしたとき何て言葉に一番救われたか・・・
生前何かとケンカばかりしたし
病気にもかかわらず決してお酒をやめなかった
困った父でしたが
「これで誰にも文句言われんとお酒飲めてるやろ」
って言われたのが一番心に響いたかも・・・いろんな意味で^^;
(2006年10月16日 09時23分55秒)

Re[1]:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
こはる2957  さん
ちょこりんりん0990さん おはようございます♪

>とても難しいけれど避けて通れない事だと思いますね

そうなんですね、事実をどうやってキチンと受け入れていけるか、が重要なのだと学びましたよ

>ちょこが父を亡くしたとき何て言葉に一番救われたか・・・
>生前何かとケンカばかりしたし
>病気にもかかわらず決してお酒をやめなかった
>困った父でしたが
>「これで誰にも文句言われんとお酒飲めてるやろ」
>って言われたのが一番心に響いたかも・・・いろんな意味で^^;

言葉って不思議ですよね 力づけてくれたり傷つけてしまったり
心からの言葉が一番良いのですが、やはりプロとして知っていなければならないものもあり、とても勉強になりました 私も6人の葬送を背負う立場として、また仕事として、沢山参考になるものを得ることが出来た研修でした
(2006年10月16日 10時22分37秒)

Re:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
グリーフケアって、初めて聞きました。
こういう意味なんですね。。

最近、再放送と新番組で「Dr.コトー診療所」という番組を見ていますが、島国の方の触れ合いがすごく素敵なんです。例えば島の子供は島の宝で、みんなの子、みたいな。
皆が家族、って感じ。

地域の中でのあり方って、考えさせられます。
家族を失う悲しみって、私はまだ経験がないけれど、想像するのも恐ろしいです。
周りで、そんな悲しみを抱えている方がいらしたら、自分は何が出来るのだろう・・・
些細な事でも、何か力になれたら、嬉しいけれど・・・ (2006年10月16日 21時05分20秒)

Re[1]:行って来ました グリーフケア研修(10/12)  
こはる2957  さん
ちびたろー♪さん こんにちは♪

>グリーフケアって、初めて聞きました。
>こういう意味なんですね。。

こちらにもコメント下さっていたんですね お返事遅くなってごめんなさい

>最近、再放送と新番組で「Dr.コトー診療所」という番組を見ていますが、島国の方の触れ合いがすごく素敵なんです。例えば島の子供は島の宝で、みんなの子、みたいな。
>皆が家族、って感じ。

ああ、そういった風景は日本の良さだったと思います 私も幼い頃は地域の中に自然に溶け込んだ暮らしだったなぁ、と懐かしく思い出しますよ

>地域の中でのあり方って、考えさせられます。
>家族を失う悲しみって、私はまだ経験がないけれど、想像するのも恐ろしいです。
>周りで、そんな悲しみを抱えている方がいらしたら、自分は何が出来るのだろう・・・
>些細な事でも、何か力になれたら、嬉しいけれど・・・

一番大事なのはやっぱり心根だと思います
相手を思いやる気持ち でもこれが仕事となるとそればかりでは駄目なんですね 一緒に悲しんではイケナイのですもの でもやはり人ですから、心が動くことはあります そんな時プロとしてどんな態度をとったら良いのか、どんな言葉掛けが必要なのか わからないことだらけですが、これから!です
(2006年10月17日 17時27分07秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: