釣りキチsankonの釣り日誌

釣りキチsankonの釣り日誌

2022.04.10
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 ということで、画像にもちょと映っておりますが、ボートを浮かべてきました。メッチャ気持ちよかったです。いつも歩いている磯場の10メートル沖を岸に平行に移動しながらキスの居場所を探っていくイメージ。当然ながら海水温はかなり低く、キスは低活性なのですが、そういうキスを一つ一つ剥がしながら釣り歩くのが、春ギスの醍醐味。それと、もうすぐしたら活性化するであろうエサ取りがほとんどいないので、アタリが来ればほぼ100パーセントキスだということも、気分がイラつかず精神衛生上も好ましい。ただ、この時期のキスはメチャメチャpin pointですから、居場所を特定するまでが辛抱の釣りとなります。経験がなければ、この場所もおそらく2~3投しただけで撤収といった事態もあり得ますが、それは宝を目の前にした撤収であり、そのようなクセがついてしまうと、移動先でも2~3投で撤収といった悪循環に陥ります。case by case ではありますが、一つの釣り場の中での移動を考えると、様々な可能性を考えながら釣りをすれば、最低でも3時間くらいは粘る必要はありではないか、という考えでやっております。

 本日アタリがあったのは釣り始めてから1時間経過したころ。場所は釣り始めた地点から50メートルしか移動していないpointですから、どれだけキスの付き場が狭い範囲に限定されているか、 想像できると思います。50メートル左ではアタリがまったくないのだが、50メートル右では一旦当たり始めると2時間以上そこで粘れるほどの持続性があります。



 春ギス独特の、微妙だが後から重量感が伝わってくるアタリを感じながら、一つ一つ拾っていきます。こののんびりした釣り味は、盛期のような写真を撮る間もないくらい慌しい釣りとは違って、個人的にはこっちの方が好きだなぁ。



 例によって、回収には極力慎重を期して、場を荒らさない心がけが他の時期より増して必須になってまいります。せっかく付いたキスを早く回収したいという気持ちは誰にもあります。しかし、かえってそれは逆効果。リール速巻きによる高速回収はその近辺にいたキスを1投で散らしてしまうほどの威力がございます。「ゆくりと底を這うように回収」・・・これがいつも心がけていること。仮に、そうやっている最中に外れてしまったキスは、高速回収の最中にも外れてしまうことが多く、元々の掛かりが甘かったということになろうかと思いますので、気を取り直して、まだそこに群れているほかのキスを狙い直しましょう。個人的なことを申しますと、これするようになってから、1箇所での持続時間が飛躍的に伸びました。最低でも2時間くらいは移動する必要がなくなりました。



 メリットは他にもあって、途中で連になることが多く、この低活性の時期にも、今日だけで4回2連がありました。明らかにデカイキスが食いついたアタリの場合はこの限りではありませんが、アタリの大きさによって20cmくらいまでなら普通に連を狙った方が結果的には効率的な釣りになるというのが、個人的な印象です。「目の前の1匹に固執しすぎない心のゆとり」が必要かも。



 釣れるキスはどれも越冬明けのナイスバディーばかりであるのも、この時期の特徴です。小さいのがまったく混じりません。



 今では絶滅危惧種となってしまったアイナメ32cm。キスの付き場と藻場あるいは磯場がいかに隣接しているかを物語っております。



 数はそれほどではございませんが、最大寸24cmまでの良型そろい。獲れた数以上に充実した釣りでした。感触的には午前中で30匹はちょいとキツイかな?という印象。これからGWまでが第1期のピークかも。



大笑い、現実はそう甘くありません。正直、キス釣りの場合は、陸からの方がよく釣れるか、あるいは同程度でありましょう。沖のポイントを知らないワタクシですから、結局いつも歩いている地点に沿って釣っただけでして、これが船釣りのポイントに精通すれば話は別ですが、そうそう夢のような話はないということをご理解されて、興味のある方はボート購入されて楽しまれるのもアリかな、と思います。で、画像のように、ボートを浮かべるまでがこれまた大変でして、ワタクシのボートは単体で20kgあり(これでも船外機搭載可能なものでは最軽量な部類)、持ち方によれば腰を痛めたりするレベル。この運搬が一番大変。車輪を付けたりして運搬の利便性を高めている人が多いですが、あれをやると出船場所が限定されてしまい、ワタクシのように磯から出船する場合は使えません。ご覧になってわかるように、ボート本体に船外機その他諸々を積み込むと、ワタクシの軽自動車は後部座席まで一杯になってしまいます。



 出船までの準備には1時間はみておいた方がよろしいです。よって、釣り場にはいつもより1~2時間早く到着しておくことが必要になります。空気入れは足踏み式がいいです。電動のものもありますが、あれはダメです。時短のために電動を使っている人も見かけますが、メッチャ爆音ですから、見渡す範囲にちょっとでも家の明かりが見えるような場所では使えません。ワタクシも電動もっておりますが、1回使って止めました。サイレンサー仕様がでれば買うかもしれませんけど。まっ、そんなんも含めて準備は1時間と割り切れば、それに合わせた行動をとるようになりますから、すぐに慣れます。




 プラス、後片付け。コイツははっきりいって慣れるまでは地獄です。慣れても、釣れていなかったり、ヘトヘトに疲れていたりしたら、気分が萎えます。経験されてみればわかると思いますけど。

 ネガティブな要素もありましょうが、海に浮かぶということ自体はメチャクチャ癒されます。このボートを買ってから、まだ3~4回くらいしか浮かんでおりませんが、今回が初めてまともな釣りになりました。他はボウズではありましたが、いつも見ているものとは違った景色を楽しめて、新鮮です。

 魚探搭載しているの見えます?キスが映るわけではありませんしょんぼり。地形がよくわかり、なぜその地点だけにキスが釣れていたのか、がよくわかります。理由がわかって釣るのと、そうでないのとでは、ワタクシの場合はモチベーションが少し変わってまいりますので、ちょっと高価でしたが導入してみました。これで「キスの付く地形を探求する」という楽しみが増えました。

 これから季節がどんどんよくなりますので、また楽しいボートキスのお話も提供できればと思っております。





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最終更新日  2022.04.10 15:54:39
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