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いば・る
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【威張る】 (動ラ五[四])
強そうに、または、偉そうに 振る舞う
。
「権力をかさにきて-・る」
今の職場には指導主事と呼ばれる人たちがいる。職務内容によっては一緒に仕をする機会が多い。
指導主事になるためには、東京都ではA選考という昇任試験を受ける。今年から受験可能年齢が下げられて、32歳から43歳くらいまで。合格すると、4年間程度指導主事等(役所の教育以外の部署に勤務したり、民間企業に派遣されたり、教職大学院に派遣される場合もある)として役所勤務した後、副校長(教頭)として学校に戻る。つまりは、教員のエリート養成コース。
昨今、A選考受験者が減少している。指導主事は激務であるし、子供と接する教諭と比べて、給料は上がらない(むしろ下がる)。学校にたまにやってくる指導主事を見ていても楽しい仕事でない(子供好きな教師ほどそう感じる)ことが伝わってくる。今年役所で働いてみて、それは決定的になった。
そのため、児童生徒、保護者とコミュニケーションが取れない、いわゆる、現場で通用しない人間、あるいは、上昇志向の強い威張りたい人間が多く受験し合格してしまう。私が教師になった20年前と比較すると、指導主事の力量低下は一目瞭然である。
指導主事よ、なぜそんなに威張りたくなるのか。
私は、自信のなさの裏返しだと思う。指導主事にはなってしまったものの、自分には自信がない。上の人間から、どう思われているか不安。学校訪問をしても、先生方からどう思われているか不安。それを、威張って自分を大きく見せることでカバーしようとする。詰まりは、仮面をかぶった、張りぼての自分を本当の自分の回りに作って、中身を見透かされないように防御するのである。
そんな人間とは、何時間費やしても本音で語ることはできない。たてまえ以外の言葉が聞こえてくることがない。彼らは本音を言うことは負けを認めることと無意識(意識的に学習している??)に思っている。
私が京都や新潟の研究会で出会った尊敬できる人物は決して威張らない。器の大きい人たちである。