さしの部屋

さしの部屋

トゥールーズ、コンク、モワサック

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今までも、何度かフランスを旅行したことはあったけど、今回は、
イタリア滞在後、飛行機の都合で3泊しか取れないという中での計画でした。
トゥールーズを拠点に、いくつかロマネスク巡りをと思って
いろいろ調べたんだけど、行きたいところは、便が悪く、
結局行きたかった都市は3つなんだけど、1つ諦め、
トゥールーズの他に2都市と絞っての旅行開始。

フランスに到着した日は、とにかくトゥールーズに一泊なんだけど、
なんだか様子がおかしい。お店が、大型店も中央広場に面しているところも、
片っぱしから閉まっている。ホテルの近くの大通りは、
舞台設置の準備中で、徒歩でも通り抜けが出来ない。

とりあえず、以前見たことはあるけど、サン・セルナンという教会や、
その他、いくつかの美術館は開いていたので、そちらを見学。
だけど、レストランなども、閉まっているところが多く、
やっとのことで選んで食べることができました。

ホテルに帰る途中。その、近くの大通りは人でいっぱい。
コンサートが行われるらしく、みんなビールなんか飲みながら待っている。

ホテルは、冷房がなかったので、窓を開けていたけど、
コンサートの音が筒抜けで、とってもうるさい、
ああああ、って思ったころ、幸いというか、、大雨が降り始めた。
そしてやっと安心して睡眠にありつくことが出来たのです。

翌日は、コンクへと向かいました。こちらは特に、
便が悪く、トゥールーズの駅を7時19分に出発する電車に乗らなくてはいけない。
そんなわけで、朝ご飯も食べずホテルを出ると、昨日買った切符を握りしめ、
ホームへ向かう。最初は、アルビまで、鈍行で行くだけだからいいけど、
その後、乗り換え時間たった5分でバスに乗らなくてはいけない。
すごく心配していたんだけど、田舎町の駅だからか、
ちゃんとみんなが乗り込んだことを確認してからバスは出発。
ひと安心して、居眠りしだした私を、つんつんと起こす人がいる。

地元の子供なんだよねぇ。確かに、バスに乗っている人が全員下車している。
駅名を見るとよく分からない場所だったけど、仕方なく荷物を持って
バスを降り、外に出ていた運転手の女性に聞いてみる。

って、みんな降りたけど、まだ終点ではないからまた乗って!って。
おいおい、親切心だろうけど、少年よ。起こさなくてよかったぞ。
そしてその後、その女性運転手と二人でのドライブとなる。
フランス語しかしゃべれない彼女だけど、ミントをくれたり、
ちょっと、観光案内をしてくれたりとても感じがいい。途中で
地元のオジサンが乗ってきたけど、それだけだったから、バスの終点
ロデスにつく前にも、あれがロデスよと嬉しそうに教えてくれる。

ロデスから目的地のコンクまでは、バスが日に1本しかないので、
タクシーでと考えていたが、ネットで事前に調べたところ、
普通の駅でバスを降りず、バスステーションまで行って、
昼休みが明けるのを待ってタクシーを呼びだしてもらい、手数料を払った。
などと、難しそうな事が書いてあった。ただ、ロデス自体はまあまあ、
大きな町なので、中央に観光案内所があるのを調べておいたので、
いざとなったらそこに行って呼び出してもらおうと思っていた。

まず、到着してみると、前述の駅とバスの駅は隣接していて、
かつ、駅前に1台タクシーが停まっている!これを逃してはならない!
と、飛び乗り、さわやかにコンクに到着することが出来た。
予想外に簡単だった。ホテルは、事前に調べていたとおり、
目的地のサン・フォア教会の前。趣がありいい感じ。
到着が午前中だったにもかかわらず、すぐに部屋に通してくれた。
部屋からは中庭と、サン・フォア教会の頭が見える。

身支度して町に出る。本当にヨーロッパらしいという感じの
古い街並み。高低差がある町の中にお土産屋さんや飲食店は
15程度か。カフェやホテル以外は、一見お土産屋さんという印象だが、
それぞれちゃんと専門店だ。本屋、おもちゃ屋、レース屋、アクセサリー屋、石鹸屋。

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本当に小さな町だ。何度か連絡したけど一向に返事が来なかった
ホテルも、普通に営業している。とりあえず、教会をざっと見て、
どこでお昼を食べるか迷ったけど、そんなに選択の余地がないので、
教会の前のお店でとなった。アラカルトではスパゲッティなんかもあったけど、
そんなのは嫌なので、カモ、胡桃のサラダ、チーズなどと書かれたMENUと
グラスワインをオーダー。出てきて驚いたけど、ひと皿盛りだった。

教会のタンパンを間近に見ながら食事。なかなかの贅沢だ。
食事を終え、どうやらたっぷり時間があると思い、一度ホテルに戻り、
ゆっくりしてから、夕方に又繰り出した。先ほど見るのをやめていた
宝物博物館にいったり、教会を一周したり、それからまた、
狭いながらに、町を散策。観光案内所に行って、明日のバスの確認もした。
予想以上に興味深いものが目白押し。宝物博物館の前の庭には、
洗礼盤と思われるものがある。こんな野外に?って思うけど、
ある時期移動されたのかもしれない。でも思えば、洗礼堂はないねぇ。
可愛らしいロマネスクらしい彫刻が施されている。

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ホテルに帰っても、まだ夕飯までは時間があったのでお風呂に入ったり。
この町はレストランもそんなにないだろうから、夕飯も
合わせてホテルに予約していたんだけど、本当に上品でおいしいディナーを
味わうことができました。とっても上品で素敵。
テラスには、スペイン人夫婦と、私だけで、のんびりしました。
そしてご機嫌に満腹になって、部屋に帰って熟睡しました。

翌朝は、1日に1本のバスが8時5分に出るんだけど、
ホテルには、朝ごはんは7時半からと張り紙があった。
バス停まで歩いても、10分もかからないけど、とは言え余裕がないのは嫌なので、
7時半ぴったりにレストランに行くと、ホテルの女性に、
15分待ってください。今調理中なのです。といわれる。
いや、15分待ってから食べて、会計してっていうんじゃ間に合わないじゃない。
「いや、バスが出るのは8時5分なので間に合いません。朝食はいいから、
チェクアウトしてください。」とお願いした。チェックアウトしている最中、
飲み物を勧められたのでコーヒーだけお願いすると、結局、
ちょっとパンも食べることが出来、無事にバスに間に合う。

あれれ、こちらのバスも、運転手と私だけ。途中で、
5分停まるよと、運転手がBARに入って行ってしまった。
そこを出て、すぐに付いた駐車場では10分停まると言われたが、
20分以上たっても動き出さない。幸い、地元のオジサンが乗ってきたので、
場が持ったけど、あとでわかった。そこに到着するバスを待っていたんだ。
接続する人がいるからね。そして、30分後位に、あと4人ぐらいを乗せて
バスは出発。行きにあの1台のタクシーを拾った駅に到着した。

バスステーションの受付にモントーバンに行きたいことを伝えると、
何番線かは教えてくれたがチケットは売ってくれなかった。
いいや、直接バスで買おう。そしてしばらくしてきたバスは、
小さいぞ。。。これはバスではない。

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これに乗って、3時間の移動になった。
途中からは人が乗ってきたけど、でも、ほぼ、運転手と二人きりだった。
モントーバンの駅に着いたとき、バスの運転手は私がタクシーで
モワサックに行くことをすでに知っていたので、
タクシー乗り場を教えてくれ、そこで待ったけど、
なかなかタクシーなんて来ない。電話番号は書いているので
地元の人に電話してもらおうかと思った瞬間、タクシーがやってきた。
運転手さんは、「携帯は持っていないの?」とか言っていたが、
旅行中に調子が悪くなっていたのでノンとだけ答えた。

私が荷物とか乗せているとさっきから駅前に立っていたお兄さんが寄ってきた。
私が、声をかけるならと目をつけていた人だ。よかった。
彼に頼んでなくて。というのも、彼は、タクシーは来ないのか、
無線で呼ぶことはできないのかなどと、運転手さんに話しているんだ。
携帯、持っていないのかな。

まじめな運転手さんでね。モワサックの中心に入ってからも、
私のホテルを一生懸命探そうとしてくれた。というのも、モワサックの中心にと
言ったけど、一応ホテルの地図も渡しておいたから。だけど、彼はモントーバンの運転手。
いや、町は小さいから、中心地で降ろしてくれればそれでいいのに頑張ろうとしている。
ホテルの表示が見えたところで、適当に降ろしてもらい、
その後、町に繰り出すと、目的の教会が非常に近いことが分かる。

モワサックのホテルは不思議なところだ。階段を上ったと思えば少し下り、
エレベーターなしの4階の部屋にやっと着いたけど、
部屋自体は広場に面していて広々。

とりあえず教会へ。今日の移動は、大変だったので、もう午後3時というのに
お昼ご飯は食べていないので、腹ぺこだ。だけど今頃ご飯っていうのもね。
なんか甘いものでも食べようかなと、町一番の見所の教会の素敵なタンパンに
一番近いカフェの一番近い席に腰かけて、フォンダンショコラをオーダーしました。
アイスも付いていて美味しかったわ。贅沢です。

それから、小さい町をずっとお散歩しました。その町には、川があって、
なんていうのかな、水を止めて、水位を変えて町中の水路の方に川から
船が入れるようになっているから、船旅の人も多いみたい。
川の方には、私がチェックしなかった素敵なホテルもある。

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で、どうしよう、そろそろ夕飯の時間だけど、そんなにレストランがない。
結局、また、教会の広場にもどって、3つ程あるお店の前でどこに入ろうかなぁって
思う。さっき入ったお店も、夜はレストランになっているけど、
同じ所ってのもどうかなって思うので、そのお隣に入る。

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もちろんそこもタンパンはよく見える。夕飯を終え、ホテルに向かうと、
空はゴロゴロとなった。雷。大雨が降り始める。

部屋に冷房がなかったので暑さが心配だったけど、おかげさまで安眠。

翌日、フランス最終日。モワサックから電車でトゥールーズに戻り、
午後空港に行くだけ。まず、朝、駅に行く。昨日来て、切符を買っておいた。
それは良いことだったのかも。駅は朝一では開いていなかった。
私は直接ホームに行き待っていたけど、人々は集まってくるけど、
電車は来ない。そう、結局、15分ぐらい遅れてきたんだけど、
途中、聞きに行った人の会話とかよく様子を見ていたので、
状況が読めたのが良かった。遅れていても落ち着いて電車に乗れて、
トゥールーズで荷物を預けて、観光に出かけたのです。

フランス初日に、ちゃんと観光したので、今日はそんなに
しっかりと予定があったわけではなく、デパートを見てお買い物したり、
再度、サン・セルナンという教会を見直したり。
そんなことしていると、雨が降ってきました。
こんなにしっかりとした雨は、旅行中初めて。
なんとなく盛り下がって、早めに観光を切り上げて、
空港に向かうことにしました。トゥールーズから、パリ乗り換えで
帰らなくてはいけません。トゥールーズの空港では
少し買い物してから、ランチしました。そしてパリでは。
そう、空港がリニューアルしたから、乗り換えがとっても簡単になっていた。
買い物をエンジョイしました。私のサイズが1足残った某有名ブランドの
サンダルを40%オフで購入。

結局、そういう楽しみを除いては、ヨーロッパ旅行を語れませんね。
無事家について、とにかく寝ました。風邪をひいていたから、
翌日病院に行って、インフルエンザの検査もしましたが陰性。安心。

今度は、もっとゆっくり行きたいなぁ。フランス旅行。
ゆっくりしたらその分だけ、楽しいんだもの。

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