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2008年01月16日
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カテゴリ: 戦争ゲーム
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大国アメリカが没落した後の世界を想像しています……
その御伽噺第252話です。

「今の彼女はもう憎悪の地獄から抜け出ています」
 と、天皇はコーヒーをすすりながらいった。女性はじっとうつむいている。そして全員黙りこくっていた。天皇にはオーラがある。抗うことのできない雰囲気を漂わせていた。天皇は自分に語るように一人で話を続けた。

「彼女は私たちの描く新しい世界に興味を持ったからです。まあ、新しいといっても天皇家に昔から伝わる文明の毒に対する一つの解決法ですがね。風と水、まさに風水の流れを読み切ることで文明の終わりを感じることです。彼女の復讐は文明社会が生み出した複合的な害毒の結果によるものです。

日本で育ち、北朝鮮に無理矢理連れて行かれ、整形して名前を変え工作員となって世界中を飛び回りで非合法な活動に従事した。そして、その情報をアメリカに流すことで北朝鮮をテロ支援国家に仕立て上げ国際的に孤立させた。まさにこれが彼女の復讐です。北朝鮮は追い込まれ、悪事から足を洗えなくなってしまった。いや、足を洗えなくさせられてしまったといった方が正しいでしょう。アメリカや日本によってね。

麻薬、偽札、核、いずれも現代文明の暗部が生み出した毒です。麻薬は人の精神を破壊し、偽札は経済を破壊し、核は世界そのものを破壊する。彼女はそれを一人で調合し国際社会を中毒にしてしまいました。

が、それこそが地球自身にとって必要なことだったのです。地球は文明の毒によって疲れていました。その地球が彼女の毒によって息を吹き返すチャンスを得たのです。そのことを彼女は理解しました。だから彼女は憎悪の地獄から抜け出すことができたのです」

“艦長、もうすぐ測定ポイントに到着します”


「みなさんにお見せしたものがある。どうぞコントロールルームの方へおいで下さい」
 天皇はそういってコーヒーカップを机の上に置いた。




続く。













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最終更新日  2008年01月16日 08時42分27秒
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