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2008年10月22日
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カテゴリ: ブログ小説
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坂の上の雲と戦争ゲーム

今日のノート

記者会見

記者会見前に加藤大作は密かに劉維国と趙秀蘭に会い、書類を見せられます。表紙には「里山(計画)」とあります。私の小説「東アジア大戦」でよく出てきた「サトヤマ」システムのことです。水の循環エネルギーを最大限利用した文明です。これは強力な中央集権的政治システムが必要でした。

「こんな計画は占領下という特殊な環境でなければ出来ないです」
 と、美人教授の趙秀蘭はいいます。加藤は作家として築き上げていた構想力でそのプランのテーマをすぐに理解しました。そして、化石燃料で炭素エネルギーを使いまくり、二酸化炭素を大量に排出して温暖化を招き自然環境を破壊してしまった現在の文明を終わらせるには、「里山(計画)」は最適だと感じました。

この計画が成功すれば大量消費社会ですさんだ人々の心を救い、争いの無い世界を現出させることが可能だと思えました。「里山(計画)」によって加藤は政治家として自信を持つことが出来ました。中国とか朝鮮とか日本とかそのような国益にこだわることは小さなことだと感じました。

いよいよ記者会見です。加藤大作は会場に入りました。彼は正直でいこうと決心しました。すると落ち着いてきました。その心構えが彼の容貌を輝かしいものにしました。

まず中年の男性記者が代表で質問することになっていました。
「加藤さんは自衛隊員の殉職についてないがしろにしているのではないか、と一部で報道されている問題についてどうお考えですか」
「(ちょっと間をおいて)理解が不十分だったことについては認めざるを得ません。自衛隊によるアフガニスタンの国際支援業務が行われていたいとき私は自分の生活のことで精一杯でした。自衛隊の方が亡くなられたニュースを覚えていますが、私には関わりのないことだと思っていました。まして、その方の遺族のことまでは全く気が回りませんでした」

「わかりました。理解が不十分であることは認められるのですね。では、政治家を目指されている現在ではどうお考えですか?」
「アフガニスタン支援に限らず過去の日本の国際貢献はアメリカとの関わりの中で行われてきたと私は考えています。ですから今から見たら必ずしも適切でなかったことも含まれます。アフガニスタンに対してもそうです。対テロ戦争に勝利することなくアメリカは国際舞台から消えました。日本の税金と日本人の血による支援は無駄だったと思います」
「・・・よろしいのですか? そのようにおっしゃられて・・・」
「・・・私の正直な感覚です。私が政治家になればこのような犠牲は最小限にしたい。そのために日本は自主独立の道をしっかり歩むべきです。もう、どこの国にも依存しないですむ国作りを目指します」
「それは国際的孤立につながりませんか」
「その危険はあります。だが、国内の立て直しを最優先したい。アメリカに依存してきた国内のシステムを再構築します。そして、中国の覇権主義には断固反対します」
「中国の人民解放軍が北朝鮮に侵攻していますが、どうお考えですか?」
「中国には国内に深刻な問題があります。それが今回の北朝鮮侵攻につながったと私は考えています。私は韓国政府から要請があれば軍事協力も含めて対応を検討するべきだと思います」
「それは・・・新たな日本人の犠牲者が出ると言うことでしょうか」
「かもしれません。ですが、その場合の犠牲は無駄ではないと、私は考えています」

加藤大作は中国との戦争も辞さない、強い態度を表明しました。翌日の新聞・テレビは一斉にこのことを非難しました。











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最終更新日  2008年10月22日 12時28分28秒
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