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2008年11月21日
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カテゴリ: ブログ小説
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坂の上の雲と戦争ゲーム

今日のノート

私の小説「東アジア大戦」では中国の虎の子部隊、架空の第17軍団が登場します。人民解放軍とは桁違いの戦闘力を発揮するこの部隊はインターネットなどのサイバー戦闘に特に秀でていて、敵を攪乱して殲滅します。最新式の韓国軍と違うのは、戦闘の最大の目的を“殺す”ことにおいていることです。軍隊の使命は“敵を殺すことである”という原始的で単純な思想がこの部隊の戦闘力の根源でした。

この危険な部隊は主(あるじ)であるはずの中国政府からも警戒されていました。クーデターです。これは部隊の脅威にあるというより政府自身の腐敗です。戦闘力のある軍人はときに純粋すぎる思想を持つことがあります。汚れたものを排除してしまいたい衝動です。官僚たちは地位を利用して得た利権によって汚れていく自分たちが、いつかこの部隊の軍人たちに排除されるかもしれないと脅えているです。

こうなると悪循環です。第17軍団の軍人たちは優秀であるが故に官僚たちから冷や飯を食わされ、却って部隊の結束は固まりました。満たされない思いで悶々とした精神エネルギーが溜まっていき、彼らはもはや腐敗した中国政府に忠誠を誓っていません。自分自身のために戦い、正義を実現しようと燃えていました。しかし、表面的には命令に従順です。

彼らは命令を受けると治安維持作戦を展開していた新疆ウイグル自治区から撤退、直ちに戦闘行動を開始しました。

そのころ加藤首相は首相専用機に乗っていました。羽田から福岡に移るためです。日本の最前線は九州でした。自衛隊最高指揮官でもある内閣総理大臣が直接現場で情報を確かめることになったのです。韓国が予想以上に力を発揮し、中国の北京までを占領してしまったので、その情勢を見極めなければいけません。

加藤は昔から飛行機が好きだったので、専用機のコックピットにいれてもらい、機長から説明を受けていました。

「総理は飛行機にお詳しいですね」
「少年の頃はご多分に漏れずパイロットになるのが夢だったよ。テレビゲームのフライトシミュレーターでよく遊んだ」

「視力に自信はあったけど、英語と物理がだめでね・・・君は初志貫徹だ、偉いね」
「ありがとうございます。私もこの仕事は気に入っています」

そのとき、副操縦士が異変に気がつきました。

「機長、地上からのデータ送信が消えました」
「なに? どうした?」
「通信回線が混乱しています」
「原因は?」
「本機の異常ではありません」
「警戒レベルを上げろ。護衛機に信号を送れ」
「護衛機からの信号もとだえました」

そのとき音声が聞こえてきました。


「こちらエアフォース・ワン、ムラサキどうぞ」
『今、未確認の情報が入った。ソウルとの通信が途絶した。繰り返すソウルとの通信が途絶。攻撃された模様だ。また、我々も激しい通信妨害の攻撃を受けている・・・直ちに最寄りの・・・』
「ムラサキ、ムラサキ・・・よく聞こえない」

そのとき加藤の携帯電話が鳴りました。橘一郎からでした。
「どうした、何があった?」

「なに、強力な爆発? まさか核か?」
「それはわかりません。とにかく、我々の情報システムもダウンしました。めくら同然です、すぐに近くの飛行場に緊急着陸して下さい」

そのときさっきより鋭い警報が断続的に鳴り出しました。
「ミサイルが本機に接近してきます」
 副操縦士が叫びました。










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最終更新日  2008年11月21日 10時32分40秒
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