satomの健康の友

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小説



 スカイウエイを移動しているSATOは、はっとまた正気に戻った。
「ヤッファ」
「はい、なんでしょう」
 脳連動型応答システムが応える。
「何かニュースある」
「えー、そうですね。また多次元移動の違反者が出てますね」
「フン、懲りずに次から次に…」
「多次元移動の範囲の厳守をと、またマスター連合からお達しです」
「おもえも手先だろ」
「私はただの応答システムですよ」
「今日はオフィス、誰いる?」
「はい、今ジョニーとハイルマンがいますよ」
「つないでくれ」
「やぁー、SATO、早く来いよ」
「暇人が二人か」
「おい、何言ってんだよ、おまえが一番のおめでたさ」
 はっはっは

 SATOはスカイウエイを急いだ。眼下にはどこまでも続く草原が続いている。前方に強大な球体が迫ってくる。スカイウエイは重力制御装置により管理されており、運動管理は脳内の信号と連動している。SATOはスッーと大きな球体の針の穴ほどの入り口に吸い込まれて行く。

 球体の中には一辺が約5mほどの立方体のオフィスが無数に浮かんでいる。SATOはそのうちの1つに、上下左右に移動しながら進んでいる。もちろんここでも重力制御装置が作動している。

 「よっー、お待たせ」
 SATOは中央のソファーにふんぞり返っているジョニーに右手を軽く挙げた。
 「やぁー、SATO久しぶり」
 ジョニーの横で、何かヤッファと交信していたのか、イスに座って瞑想していたようなハイルマンがこちらを向いた。
 「んー、何か面白いことないかよ」
 赤みががった髪をぼさぼさにしているジョニーが天井を仰いだ。
 「どうなんだ、依頼来てるか」
 「あー来てるよ、暇人が多いんだよ、俺たちみたいに」
 金髪を短く几帳面に整えたハイルマンが薄型ディスプレイを覗き込んだ。
 もちろんバーチャルの機器だ。


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