T-サウルスの この道 寄り道 回り道

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前編 志野織部、ロックガーデンひちそう


豊橋ナンバーのカローラがおいらの相方を務めてくれる。

途中何故か国道19号線から外れてしまった(守山区から瀬戸市を通って多治見へ)が、ほぼ順調に多治見市に入り、再び19号線に合流する。

当初の計画だと、土岐市から「土岐美濃焼街道」「おばあちゃん市山岡」の2ヶ所の道の駅を訪問するプランだったが、ここから(大富交差点)4kmのところにもう1ヶ所あるので、そこへ先に行こうと考え、左折して21号線に入る。

すぐ見えた、道の駅「志野・織部」・・・。
ところが、駐車場に入るのに行列ができようとしている。
さすがGW、普段でも割と入っている道の駅の駐車場・・・。
と思ったら、この日は陶器市をやっているらしく、それで行列ができていたらしい。

道の駅「志野・織部」 土岐市
道の駅「志野・織部」 土岐市 国道21号線沿い
煙突がいかにも陶器の里を主張している・・。

「陶匠の里」といわれるとおり、美濃焼の茶碗、湯のみ、絵皿など所狭しと展示してある。
おいらは焼き物には全く知識がない。
というわけで、パンフをもらって目を通す。

美濃焼とは「黄瀬戸」「志野」「織部」に分類されるそうだ。

黄瀬戸は淡い黄褐色を帯びた淡雅な焼物で、古来より茶人に珍重されている。

志野は長石釉が施された気泡状の肌と薄紅色がにじみ出た日本独特の焼物

織部は、茶人「古田織部」の好みで造られた焼物、緑の釉と独特な形が特徴


ここで、中部版「道の駅のスタンプ帳」を買う。
200円でカラー版、地図も付いているのでいい・・。
だが、スタンプ欄が小さい・・・。

スタンプいろいろ
黒が「志野・織部」のスタンプ

さて、初っ端から混雑に巻き込まれた格好となったおいら・・・。
さすがに連休中だけに、イベントを開催しているところはかなりの人出である。
下手をすると周れない・・・。さぁどうする??

考えた末、一番訪問したい「ロックガーデンひちそう」を優先することに・・・。
この決断で、当初考えていたプランから外れてしまうが、あえてそれを承知で21号線を美濃加茂方面へ進み、川辺町を経て国道41号線に合流し七宗町へ・・。

続く・・。

こぼれ話

おいらの愛車は実はミッション・・。
いきなりオートマ車に乗ったら、無意識のうちに左足を踏ん張ってしまう。
そこには当然クラッチペダルなどないのだが・・。

さて、おいらのレンタカーは21号線、県道可児-川辺線を経て国道41号線に合流する。
ここから下麻生を通って七宗町に入るとすぐのところに、道の駅「ロックガーデンひちそう」がある。

ひちそう前の国道41号線

名古屋から50km地点、下呂市へ56kmとある。丁度中間地点に位置しているようだ。
それにしても走っていると目に付く「首都を東京から東濃へ・・。」という看板。
今の日本、東京に機能が偏りすぎているのは事実。このあたりは恐竜時代よりずっと前の花崗岩質の地盤なので、地震に強いのは事実だ。

道の駅「ロックガーデンひちそう」加茂郡七宗町
道の駅「ロックガーデンひちそう」 岐阜県加茂郡七宗町 R41沿い

ここのお奨めは、牛乳・・。1本150円だが、確かにスーパーのパックのより断然濃厚でうまい。
このほか連休中はお休みだが、機織りの体験もできるそうだ。

それから忘れちゃいけないのが、飛騨川と飛水峡の眺め。

飛水峡 2
飛騨川 この先41号線は右に大きくカーブして、川の右側を並走する。

ここにどうしても訪問したかったのは、「日本最古の石の博物館」があるから・・・。
(道の駅の中にある)
自称 恐竜博士のおいらだから「日本最古」という言葉を聞くと、なんか熱いものを感じてしまう。
というわけで、博物館へお邪魔する。(大人300円要ります)

日本最古の石の博物館
日本最古の石の博物館

地球誕生から46億年、といってもピンとこない。
わかりやすく言えば、地球誕生を元日に、現在を12月31日23時59分59秒とすると、

人類の誕生 12月31日12時頃
恐竜が姿を消した6500万年前 12月25日

とこんな感じになる。(解り易くないじゃん!!)

話をもどす・・。

ここ七宗町で1970年に発見された、上麻生礫岩(かみあそうれきがん)の中に含まれている片麻岩礫(へんまがんれき)こそが、約20億年前の「日本最古の石」だ。

日本最古の石
赤い部分が片麻岩礫

補足 礫岩=石ころが集まって固められて出来た石 上麻生礫岩には砂岩、石灰岩、花崗岩、片麻岩などが含まれている。またオーソコーツァイトと言って丸い石英だけで出来ている砂岩を含んだものもある。これは現在の日本列島には単体は存在せず、礫でしか存在しない

ちなみに地球最古の石はカナダ北部で39億6000万年前の片麻岩だそうだ。

ところで、20億年前だなんだと言ってるが、どうしてそんなことが解るのか?
と疑問を持った人もいると思う。

現在はCHIME法がメインに用いられている。

CHIME法  Chemical Isochrom Methodの略

X線マイクロアナライザーを用いて、鉱物粒子にごくわずかに含まれるウラン(U)、トリウム(Th)、鉛(Pb)を定量分析して、鉱物の形成年代史を決定する、名古屋大学で開発された地質年代測定法

つまり、ウランやトリウムといった放射性原子は長い時間とともに放射線を放出し、別の元素へ変化して最後には鉛になる性質がある。
(鉛になったら、それ以上は変化しない)
だから、時代ごとにその成分は微妙に違うのだ。

この性質によって大まかな年代がわかるという。

CHIME法はこれだけではないのだが、それ以上のことはおいらではとても理解できないので省略する。
ウランやトリウムが変化して長い年月の果てに鉛に変わっていくというのだけでもお分かりいただけたら幸いである。

もちろん、ここで遊ぶのにそんな難しいものは不要、地球46億年がつくり上げていった石を鑑賞するだけでもいい「目の保養」になる。

ジュラ紀の礫岩
ジュラ紀の礫岩 恐竜達が蹴飛ばしていたのかもしれない・・。

古生代の地球に出会える博物館、是非立ち寄ってほしい。

日本最古の石の博物館のスタンプ
スタンプです。
表にはキャラクターの「レッキー君」が待っています。

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