saya’s world

saya’s world

嬉し泣き。


ブロードバンド接続のインターネットから、
専用の接続機を電話に接続して、
電話をかけるというもの。(Voice over IP)
月々20ドルくらいで、アメリカとカナダは電話かけ放題。
長距離電話代払わないで良いんです。
国際電話料金は別途出るんだけれども、
沖縄にかけるのも、一分4セント(約4円)と、安いの!!
一時間話しても、4ドルだよ!!きゃ~~(興奮)
これで実家にも気楽に電話できるってもんだわ。

まぁそれは前ふりでございまして。
本題は、ここから。

チョッと前に、小学校五年生のときの恩師の消息判明!
っていう日記を書いたんだけども。
手紙書くのももどかしく、この電話サービスをいいことに、
学校に電話かけちゃうってのはどうよ!?
とか思ったのです。
どこで校長先生していらっしゃるとか、
その学校の電話番号、住所も調査済み。
ストーカーだろ、という気がしなくもありませんが、
それもまぁ、良し。
なんてったって、恩師ですから。
お礼を言いたいだけですから。
世間一般に良いといわれている道は踏み外しましたが、
人間の道は踏み外すことなくやってます、
とお知らせしたいだけですから。

でもねぇ。さすがに20年近くも昔のこと。
沢山の生徒さんを見てきていらっしゃるだろうし、
私のことなんて覚えてらっしゃらないかも。
そんなとこに、いきなり電話なんてかけて大丈夫だろうか。
不審者と思われたりしないだろうか。
覚えてらっしゃらなくって気まずい思いをさせてしまっても困るなぁ。
やっぱり無難に手紙にしといたほうがいいかな?
でも、おかしくなった日本語で無理やり、間違った敬語なんか使ったりして、
しかも字は汚いし、
家のプリンターは日本語がプリントできないし(全部□になる)、
やっぱり電話にしようか。

と、悩んだ挙句、実家に電話。
私「ねぇ母さんいる?」
妹「いや、いないけど?何か用?」
私「(冷たいなぁ)いや、別に用といった用ではないんだけど・・・」
妹「だから何なのよ?」
私「いや、○○先生覚えてる?」
妹「うん。それがどうかした?」
私「(チョッと冷たすぎ・・・)実は、
先生を発見して、今××小学校の校長してるらしいの。
で、電話してみようかと思うんだけど、
いきなりだと変かな?」
妹「別に、いいんじゃない?」
私「そ、そう?わかった、ありがとう」

妹の気持ちのこもったアドバイスを受け、
ますます悩む私。

でもよぉ。
悩んでたって仕方ないもんな。
今日本はちょうどお昼休みごろだし、
思い切ってかけてみよう。

で、
かけました。
ちむドンドン(心臓ばくばく)しながら。

「はい、こんにちは。××小学校の○○です。」
私「こんにちは。あのー、○○校長先生をお願いしたいんですけれども・・・」
事務員「あ~、え~っと・・・どちら様でしょうか?(困惑気味)」
私「あ、失礼しました、△△(私の旧姓)と申します。」

そんな会話と、「エリーゼのために」の後、
「もしもし、かわりました、○○ですが」
!!!
先生だ~!
声は、やわらかくなったけれど、あまり変わってな~い!!

私「あの、私、随分前に先生に五年生の担任をしていただいたんですけれど」
先生「はい、H小学校ですよね、おぼえてますよ!Saya-cさん(私の下の名前)でしょ?」

覚えていて下さった~~(涙)
どうしてまた、急に!(笑)と驚いていらっしゃったけれども、
連絡くださって嬉しいですとおっしゃってくださって、
本当に嬉しかったのは私の方なんですよぅ。

ずっと先生を探していたこと、
ふとしたきっかけで先生の名前をネット上で発見したこと、
迷ったけれども思い切って電話することにしたこと、
結婚してアメリカに住んでいること、
子どもももう二人もいること、
保育園で働いていること、
先生のようになりたいと、少しでも近づこうと努力してること、
沢山話したいことがありすぎ!
先生の方でも、しばらく小学校教員をしたあとは、
県の教育庁、人事部などで働いて、昨年度に初めて校長になったこと、
今年度、今の学校に異動になったこと、
私の苗字を聞いてすぐ私だと分かったこと、
いろいろお話してくださった。

「へぇ~、アメリカですか。国際化していくんだね、そうやって。
実は僕も留学したかったんですよ。」
とおっしゃったので、
「まだまだいけますよ、今からでも留学してください。」
と言っておいた。
アメリカじゃ、50代、60代から大学に通ってらっしゃる方もいることだし。

変わりのない、優しい声。
悲しいわけでも、感情的な話をしているわけでもないのに、
さらさらと涙が出てきました。


携帯持ってるけど、ご自分の携帯メールのアドレスを知らないとおっしゃるお茶目な先生だったので(笑)
ご実家の住所を教えていただいて、
私や子どもたちの写真を送らせていただくことにしました。

夏に里帰りの予定ですということを言ったら、
僕の学校も見ながら、ぜひ遊びによってくださいとの事。
連絡くれて嬉しい嬉しいと繰り返しおっしゃってくださって、
私も本当に嬉しい。
電話、かけて良かった!

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: