電車の中で大股開いて三人分の座席を占拠して知らん顔の若者。それに
最近はいい歳したオッサンも。「他人と共有する空間を独占しようとする」
人間達である。
コンビニの前でジベタリアンする男女の学生や若者。電車で化粧する恥知らず
も同じ「空間鈍感」人間達である。こういう人種が現れ出したのは家庭の中で
”子供部屋”なる個室を持つのが一般化した頃からではないか。
昔は四・五人の兄弟姉妹が同じ部屋を共有していた。何をするにも周りに兄妹
仲間がいた。机などないからちゃぶ台を出して勉強したのものだ。喧嘩だって
当たり前、ラジオは一つで聞くものはN〇Kしかなかったからチャネル争い
などもなかった。自分ひとりだけの空間などなかったのである。
筆者の高校時代は家族が多かったから皆んな寝静まってからすぐ上の姉と
押入れに入って電気をつけ試験勉強をした覚えがある。
風呂だってそう。家に風呂などなかったから皆んな銭湯に行ったものだ。
そこで大衆のルールみたいなものを学んだ。身体は洗ってから湯船に入る。
お湯はバシャバシャかけない。お湯を矢鱈にムダに流さない。もし目に余る
ことでもしたら頑固じいさんに叱られたものだ。
世の中の共有する空間に対しては我がの独占ではなく皆んなのものという
のが常識だったからお互い譲り合い気をつかったものである。それが如何、
唯我独尊のアホ・バカ人間がアミーバの増殖の如しだ。「目明き半分盲半分」
と言ったらまた差別語だと叱られるか。
まあ、世の中の半分以上は、否、六・七割はちゃんとしていると思われるが
その残りがいかんし目立つのである。
我がの息子・娘は今更遅いだろうからせめて孫たちには爺、婆の立場として
少しくらい指導しても文句は言われまいと思うが如何かの。
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