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セビセビ

2005.03.19

ラン・ローラ・ラン

(2)

テーマ：最近観た映画。(40209)

カテゴリ：映画

これ、ドイツ映画です。

映画の冒頭にはふたつの引用が置かれています。
ひとつはＴ．Ｓ．エリオットの、「すべての探求を終えたとき、出発点が見えてくる」という言葉。これは、小説の書き方（構想から執筆に至るときのこと）に関する言葉かもしれません。最初の１行を書き始めるためには、その作品世界のすべてが見えてないとだめだ、ということかな、と思いましたです。
もうひとつは、知将として有名らしいかつてのサッカードイツ代表監督の、「試合の後とは、試合の前のことだ」という言葉。これは、なかなか厳しい言葉ですね、ひとつの試合が終わったからといって気を緩めるな、ということでしょうか。もっともこの言葉は、この後の映画の展開を考えると、ぷっ、と笑えるような言葉だったりするんですが。。

これらの引用に続いて、もうひとつ象徴的な言葉が語られます。
「ボールは球形、時間は９０分。それ以外は推測にすぎない」
この発言のあと、サッカーボールが高く蹴り上げられ、ストーリーが始まります。
同じ設定で3度繰り返される異なった物語は、シナリオ分岐型のＲＰＧのようでもあり、得点のたびにキックオフ（？）から始めなおすサッカーの試合のようでもあります。これには、走り続ける主人公の姿と、物語の結末部分に現れる袋詰めの札束（サッカーボールに対応するもの？）も、サッカーを連想させます。

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