せび邸

Keyword Search

▼キーワード検索

セビセビ

2006.01.10

黒い家

(6)

テーマ：レンタル映画(818)

カテゴリ：映画

この作品、映像はすごくいいんですよね。。

ひまわり（黄色）が何度も形を変えて現れてきたり、水面というものも形を変えて現れてきたりで、映像じたいが音楽を奏でているかのように豊かです。
でもね。。この作品、好きか嫌いかというと、どっちかというと嫌いなんですよね。。汗
けっこうなんでもおもしろがって見るほうだと思うんですが、これはダメです。。
こんなにいい映画なのになぜなんだっ？？　という自問が、私にとってのこの映画でした。。汗

以下、まったく私という素人の偏見で書いてみます。。

まず音楽の使い方。。センスないような気がするんですよね。。汗
ジャズがかかってるシーンはいいんです。音楽と映像が一体化してます。

最後にテーマ曲ってことでM－ｆloとかかかるんですが、それまでの物語の流れとエンディングの曲が、ここまで合ってないのも珍しいというか。。汗
映画館に行って金払って観てたら、相当腹立っただろうなぁ、と思いました。。

あと。。
音でいうと。。
ぼそぼそセリフ喋ってるから何言うてるかさっぱりわからへん。
モニターのボリューム、MAXにしてやっと聞き取れた。
数値で言うと９４ですよ？
ふだんTVみてるときは２２くらいやし、DVDでもせいぜい６０やのに。。
んで、たまに大きい音が鳴るから、びっくりしてあわててボリュームさげてみたり。。笑
あー。これが一番不愉快やったかな。。

いちおうサイコ・パスもので、サスペンスとホラーのあいのこみたいなジャンルやったんですが、主役の男にまったく感情移入できんのです。だからその男が危機を迎えても、まったくハラハラせんのですわ。。笑

で、作り方としては、その男の怯えてるとことかを見て、ハラハラドキドキ感をもりあげていきたいんだろうなぁと。それはとってもよく分かるのですが、「あー。もう。うるさいなぁ。。」としか思わんのです。。なんかそういう扱いがちょうどのような性格なんですよ、主人公が。。汗

でまぁ、思ったんですが、私の好みとしては、作品の最後にあったボーリング・シーン（職場の仲間と主人公がボーリングに興じる場面）が、作品の最初のほうにあったほうがよかったんじゃないか、と。
そのシーンで初めて職場の雰囲気とかが正確に分かる、というのは、なんか衒いすぎ（てらいすぎ、ってこう書くみたいです。。笑）ではないかと。思いました。けっこうしょっちゅう出てくるんですよ、職場が。。
主人公の性格のよさも、よく出てたし。。
これを見せてから本題に入れよ、と、思いました。そしたらけっこう手に汗握れたかもしれないのに。。

また、あえて小心者を主役にして、その彼が大事件を経験したにもかかわらず、なにひとつ成長したあとが見られない、カノジョとの関係も修復できない、というふうにしたのだとは思うのですが。。
しかしこれらの展開は、わたし的には、映画としてまったく考えられない展開だったので、とまどったのだろうと思います。

ま、なんといっても基本的にはいい映画なんで、はまる人にははまると思んでしょうか。大竹しのぶ、すごかったし。
でもこれを気に入る人って、相当にひねくれものではないだろか？？
てゆーか、ぼそぼそセリフ言わすのは勝手にしてくれてええねんけど、普通に聞き取れるようにしてくれ。。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう