せび邸

せび邸

2006.03.12
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カテゴリ: 映画
いや。。観ましたよ? 「NANA」。

最近けっこう邦画を観てるから、若い役者の方々をけっこう覚えてきてまして、この映画のキャストがけっこうすごいというのがよく分かりました。
作品そのものが奈々(宮崎あおい)の回想になってるのですが、最後まで観ても回想している時点まで話が進まなかったです。てことは、まぁ、続編があるってことなんでしょうね。ほんの端役に思える役柄に主役張れそうな人が配されたりしてましたし。彼らの見せ場は続編以降にあるってことなのかもしれません。

映像の作り方としては、すべてを奈々のリアクション(宮崎あおいの演技)を通して語るという仕組みになってました。どういうことか例をあげると、例えばナナ(中島美嘉)のライブ・シーン。中島美嘉のパフォーマンスの合間に、宮崎あおいが目を輝かせてそのライブを見ている画面が挿入されるのです。するとアラ不思議。それまでなんてことはない普通の映画だったはずのこの作品の格が、一気に2ランクあ~っぷ、てな感じになるのです。
こんなふうにカメラは、物語上でなにか事件が起こるたび、宮崎あおいさんの表情を写し出します。その表情によって、事件の意味づけが行なわれる、という感じです。
なんていうか、70年くらい前にエイゼンシュタインというロシアの映画作家が唱えたモンタージュ理論そのままの出来事なんで、妙にほほえましく感じましたです。

てなわけでこの映画は、明らかに宮崎あおいさんの映画なんですが、そのあたりはあまりに当たり前すぎるせいか、あまり言及されていないようです。しかもあまりに当たり前すぎるせいか、日本アカデミー賞の主演女優賞には選ばれてなかったようですね。で、なぜか本作で共演した中島美嘉さんが選ばれてたりして。。笑 このへん、おもろいですな。

本作は少女漫画「NANA」が原作らしいですし、その読者層を狙った映画作りをしてたでしょうし、DVD化した後のことも考えると、TV画面での鑑賞にじゅうぶんたえられるよう、役者の顔のアップが多用されることも納得できます。私はもとから「想定外」の観客なので、えび評価すること自体にためらいを感じますが、えび4尾で。笑。(全然ためらってへんやんけっ! 笑)







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Last updated  2006.03.12 02:12:00
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Comments

セビセビ @ Re[1]:元気です(06/17) blue rose2792さん あそことはまた別のあ…
blue rose2792 @ Re:元気です(06/17) それはなによりでした。 ほっといたしま…
セビセビ @ Re:やっぱり!?(01/22) せしるんさん おぉ。。 だいたひかる…
せしるん @ やっぱり!? 私も鳥居みゆきを見たとき、戸川純を思い…
セビセビ @ Re[1]:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) sally-1020さん ご無沙汰っす^^ 絶望…
sally-1020 @ Re:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) ご無沙汰しております。 先日は有難うご…

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