ここでなんとも痛快(?)な変遷の例をあげよう。YESには俗に言う“黄金期”と呼ばれる時代が存在し、その黄金期に最強のメンバーと言われるJon Anderson(vo),Chris Squire(b),Bill Bruford(dr),Rick Wakeman,Steve Howe(g)の5人で、'71年に「Fragile(こわれもの)」、続く'72年に「Close to the edge(危機)」という最高のアルバムを世に送り出した。
「ABWH」結成後も、やはり元祖イエスマンが居ないと物足りないと思ったかどうかは知らないが、Jon は Chris に現メンバーも含めて「合流」するように説得を続けていた。Chrisも事実上2つもYESが存在するのは鬱陶しいと思ったかどうか知らないが、ついに2つのYESがひとつになる夢が実現した!
'91年、8人編成になったYESは、その名も「Union(結晶)」というアルバムを発表した。アルバム自体の評価はともかく、ファンにとっての何よりの関心事は、新旧8人で行われるツアーでの、往年の名曲の演奏であったであろう。ワシは幸運にも日本公演のチケットを手に入れる事ができ、ついにワシの中でのYESの最高傑作楽曲である、'77年の「Going for the one(究極)」の中の、「Awaken(悟りの境地)」の生演奏を聴くことができた!!しかも新旧8人編成のYESによる演奏である!!!