セキのMH・G・P&2日記!

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【未知なる生物】12章[闇の記憶の物語]


その恐ろしい咆哮は昔のミナガルデの街を震撼させている・・・

・・・ミナガルデ・・・
枯れた噴水の前でギルドマスターが大勢のハンターの前で演説をしていた
数えきれない程のハンターを前に今起こっていること
               今しなければならないこと
               そして至上最悪の依頼数

森で、ジャングルで、沼地で、砂漠で、火山で・・・
飛龍の大量発生

何かの前触れか

ギルドマスターはゆっくりと、大きな声で事の次第を伝えた

「今日は皆に伝えなければならない。」

ざわめく広場

「知っている者もおるじゃろうが・・・今、事態は深刻じゃ」

すると一人のハンターが茶化すように言った

「なんだぁ?食べ物が底を尽いたか?」

広場は笑い声に包まれる


ギルドマスターの声は重かった
「飛龍の異常な数の発生じゃ」

シーンと静まりかえる広場
聞こえるのは鍛冶屋からの鉄を打つ音だけだ

「ど、どう言う事だ。マスター」
ハンターの声が聞こえた


ギルドマスターは今の現状をハンター達に伝えた

飛龍の大量発生
未確認飛龍の登場
そしてミナガルデの知将が作り上げた作られた生命の紛失

【造龍】と呼ばれたその龍・・・いや兵器は森の中に消え
1日たって未確認飛龍が現れた


「そこで皆に頼みたいことができたわけじゃ。」
ギルドマスターはとうとう本題をだしてきた

「【造龍】を探すのか?」
ハンター達の中から若い男性ハンターの声がした

「そうじゃホーク」

ホークと呼ばれた男は頭以外レウスシリーズと呼ばれる防具をつけていた

武器は槍・ランスなのだが他のハンターとは少し違っている

他のランサーは鉱石で作られた槍や飛龍の骨や鱗で作られた槍を所持している

しかし、ホークの武器はただ鱗で覆われた槍ではなかった
黒く光り少々捻じ曲がっている
盾も変わった形をしていた
盾から大きな角が2本突き出ている

槍から邪悪な・・・なにか、黒いなにかが・・・感じられた


「そして、もう一つ・・・」
ホークはここまで言った
それから先は若い女性ハンターが言った

「未確認飛龍の討伐・・・でしょ、ホーク」

「そうだ、アイシャ」

アイシャと呼ばれる女性ハンターは
胴、腕にガノトトスと呼ばれる魚竜から剥ぎ取れる素材をつかった防具が
腰、足にはレイアシリーズが使われていた

武器は大剣で鉄刀【斬破刀】を背負ってる

ギルドマスターはアイシャが話し終わると言った。
「そう、二人の言う通り、1つは【造龍】の捜索。
 もう一つは未確認飛龍の討伐じゃ」

「その報酬は?」
一人のハンターが言った


ギルドマスターは少し置いて答えた

「契約金はギルド側の話で必要無しじゃ」
(そのときハンター達の中から『ヒュー♪』っという口笛が聞こえた)
「そして報酬金じゃが・・・300万zとする!」

ハンター達の叫び声がミナガルデを覆った

契約金0z・・・報酬金3000000z
これだけうまい話は無い

【造龍】の捜索、未確認飛龍、大量発生飛龍の討伐、
この三つの依頼をこなせば300万zは手に入る

「さぁ、この依頼を受ける者はおるかのぉ?」
この言葉を境にギルドマスターがハンターと言う波に飲まれた

今、ギルドマスターの周りにいないハンターは恐らくクエストを成功させる自信がないか、金に興味の無いハンター達だ

アイシャとホークもギルドマスターの周りにはいなかった
クエストを成功させる自信が無い訳ではない、金に興味が無い訳でもない

冷静に考えているのだ。
【造龍】の捜索、大量発生飛龍の討伐は簡単だろう・・・
問題は未確認飛龍の討伐だ

未確認・・・その言葉がひっかかる

ギルドマスターの周りにいたハンター達が次々森や、砂漠に向かって行った
広場にのこったのはクエストに興味の無いハンター・・・

ギルドマスターは静かに受付にもどっていった
その表情には不安の色が見えている

受付からかすかに聞こえる声・・・
「・・龍と・・・・・・関係が・・・とも・・・ません」
「しかた・・・・じゃ・・もう・・・まらない。」
次の一言にホークは絶句した
「戦争じゃ。」

広場に響きわたる
鉄を叩く音、骨を削る音
吹きつける風がハンターを優しくなでる
-----------12章【完】-------------

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