セキのMH・G・P&2日記!

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【未知なる生物】14章[闇の記憶の物語]



今セキは造龍の中にいる・・・


今 森・丘に見えるのは飛龍とハンターの亡骸だけだ。

戦争は終結したのだ・・・

飛龍とハンターの戦争は終結した
だがこの造龍はまだ動き続けている

(!?・・・身動きが・・・とれない)

しかしその動きはセキによるものでは無かった

幾多の傷をつけられた造龍はもう動ける体ではないのに、造龍は自らの巨大な翼をその大空に広げた
その眼は遠き火山帯を向いている
(・・・どこへ・・・)

造龍の強靭な脚が地を蹴った、マグマ吹き荒れる山へ向かうために

体液が流れ落ちる、しかしそのスピードは落ちることなく火山帯へ向かっている

そこに一つの強大な力を感じ取ることができた
それは眼がくらむほどの憎悪・・・

(・・・動かない・・・体が・・・)

ミナガルデ「エリア 火山帯」

火山の奥深く巨大な紅い影があった
そして二つの小さき影

一つの影は巨大な槍を背負い
一つの影は巨大な剣を背負っている

小さき影はその動きで紅い影を翻弄し
紅い影はその巨体で小さき影を叩き潰そうとする

造龍はその影を見たとたん動くことをしなくなった
しかしその眼は決して影から離そうとしなかった



・・・そろそろ終結だ・・・
造龍がこう口にしたような気がした

すると槍を持つ影は紅い影へ一直線に走って行った・・・
それは止まる気配を見せず、紅き影へ向かっていった

(やめろ・・・!止まれ!)

しかしセキの声は届かず
その影は紅い影の火球によりかき消された・・・
今この瞬間、また一つの命が散っていった

だが消えていった儚き命は最後に勝利のプレゼントを残していった
紅い影の頭部に深く突き刺さる黒く巨大な槍はそこにある勝利を表していた

紅い影は崩れ去り、そこに残るのは巨大な剣を持つ一つの影だった

その影は泣き叫び火山帯に響く・・・

それと同時に造龍の体が倒れていく・・・
(!!?・・・頭が!)
セキの頭に降りかかる激痛と同時に再び意識を失った

意識が完全に失う寸前に一つの言霊がセキの頭に刻み込まれた
「なぜ助けてくれなかったの・・・」と




ジャングル・遺跡「終焉の間」

俺はゆっくりと目を開ける

「起きタカ・・・」
蒼眼が言った。なんだか懐かしいような気がした

「俺はどうなったんだ・・・」

蒼眼は続けた。
「アレを見ロ」

蒼眼は鼻先を向けた

俺がその先を見るととんでもない物がぶら下がっていた

終焉の間を覆ってしまうほどの巨大な翼
いたるところが鎧で固められている
しかしところどころから肉が見え
胸からは肋骨が飛び出ている

俺はこの龍を見たことがある・・・

「造龍なのか・・・」




「貴様ノ見タモノトハスコシ違ウナ」
紅眼が造龍を見ながら言った

「!?・・・なんで知って・・・」


蒼眼が言う
「貴様ガココに来ルことモ、記憶の断片ニ触れルコトモ分かッテいタ」


「記憶の断片?・・・あの夢のことか?」

「正確ニイウト夢デハナイ・・・」
パスが造龍の後ろから現れた

「夢じゃない?」

「ソウダ、アレハ一種ノ怨念・・・ダ」
パスは重々しい口調で話した

「怨念・・・だと?」


蒼眼、紅眼が順々に話してくれた

造龍が飛龍を大量に使った竜機兵ということ
筋力・装甲・火力がどれも桁はずれていたが
想定外の自我が生まれ造龍が暴走したこと
そして飛龍を引きつれハンターとの戦争になってしまったこと
ほとんどの飛龍、ハンターが倒れたころ、二人のハンターが飛龍達の核のような龍を倒したということ

そして造龍はこの遺跡に納められ決して同じ過ちを犯さないように生物創生を禁じたこと
これらはハンターのごく一部で今でも語られているようだ。


「コンナモノダ・・・」

「一つ聞きたいことがある・・・造龍の暴走の際現れたという色違いのレウスだが・・・」
「今ノとハ違うノカ?」

「そうだそれが聞きたい」

「ソレハ今ノ話とは違ウ・・・恐らク環境の変化ダロウ」

「環境の変化?」

「そレは己の力で見つケルのだ」

「教えてはくれないのか?」

「無理ダ」

「そうか・・・ならば・・・なぜそこまで詳しい?・・・お前たちはずっとここにいるのだろう?」

「我々ガ守るベキ存在でアルからだ」

すると紅眼が言った
「貴様ハモウ去レ・・・シカシ決シテコノコトハ・・・」

「わかった・・・」
(訳がわからねぇ・・・守るべき存在って何なんだよ・・・)


「ワシラがまた貴様ニ会ウ時、貴様は強大ナ敵の前ニイルだろう」

「ハジマル・・・」
(強大な敵?・・・何のことだ・・・   始まるって何がだよ・・・)


遺跡の中をいろんなことを思いながら歩いていく
強大な敵とは、環境の変化とは・・・
蒼眼達のこともよく分からなかった・・・

ゴゴゴゴ・・・
「!?・・・なんだなんだ!」
遺跡から出た時、大きな地震が起きた


すると遺跡の穴に大きな岩が落ちてきた完全に入り口が塞がれてしまった

(・・・・・・・・・これが何かの始まりなのかよ・・・・・・・・・)

-------------------14章 完-----------------------

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