2009/05/05
XML
テーマ: 小説日記(233)
「別れよう」


そう告げられた瞬間、私の目の前に風が吹き荒れた気がした―――。




LAST AGAIN




「カットォ!」




その声と同時に、皆が安どの表情を浮かべる。


ドラマの撮影って、いつもそんなもんだ。


と、俺は独りぼやいていた。



「お疲れ~」



ひんやりしたジュースの感触に振り向けば、相方である彼女が微笑んでいた。




「・・ありがと」







「それにしても、王子『別れよう』って、とっても真に迫った感じだよね」



吃驚しちゃった、と微笑む。 


王子とは、俺がこの撮影でつけられたあだ名であるが。。




俺は彼女の言葉に、何とも言えない虚無感を感じていた。



(真に迫った・・か)



そりゃ、そうだ。




つい昨日、まったく同じ言葉を、言ったのだから・・・。














「別れよう」


「・・どうして?」



「・・いい加減疲れた」



「そう。 わかった」









正直、彼女にはひきとめてほしかった。



俺が必要だと、言ってほしかった。



だけど――――彼女は、俺を必要としなかった。



新たなヤツが・・いるってことぐらい、俺にだってわかった。















「王子・・ってさ、好きな人、いたりする?」







突然の質問に、飛んでいた意識がふっと戻ってきた。



「なんか、恋煩い・・みたいな顔してたから」



「姫は勘が鋭いな」


ヒロインである彼女のあだ名――姫に向かって苦笑すると、彼女はずいっとこっちに迫ってきた。



「勘が鋭いのは女だから当たり前。 じゃなくて・・

 心配してんの。・・・なんとなくだけど」



今回が初の共演だって言うのに?


そんな疑問はあえて聞かなかった。



なんとなくだけど、心配されてるというのがうれしかったから。


だから・・・・これは、自惚れってことで、



「俺のこと、頼りにしてる?」



返される言葉に、期待なんかしてない。



「もちろん、主演に期待しない役者なんて、どこにいるの?」



「・・そっか、そうだよな」





「だけど」



「?」



一歩離れて、彼女はこう言った。









「ずっと憧れてた人を目の前にして、頼りにしないわけないじゃない」










真意なんて・・あえて聞かないことにしておこう。









END






*・・・・・・・*・・・・・・・*・・・・・・・*・・・・・・・*

うっはw久しぶりに日記で小説書いたww
いつもの私とちょっと違った感じで書いたんですが、どうでしょう??
感想待ってますvV とか言ってみたりw

では~!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009/05/05 08:16:51 PM
[ミニポエム・創作ノベル] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: