企業戦略とケーススタディ

企業戦略を学ぶ際にケースを使用する目的のは、将来自分が企業幹部となり、経営戦略を練る際のブレスト、あるいは、シミュレーションの役割です。また、ケースディスカッションを通じて、論理的なディベートが出来るようになるための練習です。

ケースは、通常、クラスで議論されますが、ディスカッションをするためには、ケースを最低２～３回以上は読むこと。１回目は、ケースの内容把握の為で、２～３回目以降は、ケースにかかれている問題の把握の為です。

ケース分析は、以下の８つの分析を行います。

①　企業の歴史、発展について。
②　企業の内的、強みと弱みの把握の特定。（S、W)
③　企業外部環境である、機会と脅威の特定。（O、T）
④　SWOT分析。
⑤　コーポレートレベル戦略
⑥　ビジネスレベル戦略
⑦　当該企業の組織体制および管理システムと、戦略との整合性
⑧　リコメンデーション

ケースで想定されている問題によっては、以上の全てを分析しなくてもよい場合があるので注意。

最後に、ケースライティングについてです。

第１パラグラフ。イントロ。企業は何をやっており、どんな歴史で、どんな問題を抱えているのか。あなたがどのように、その問題についてアプローチするのか。

第２パラグラフ。戦略分析セクション。SWOT分析をし企業のビジネスレベルとコーポレートレベル戦略の問題について論じ、組織体制と管理体制について分析します。ヘディングとサブヘディングを多用して分析を構築します。例えば、外部環境分析の分析では、ポーターの５つの力モデルは、一つの独立したセクションとなるようにします。企業のコーポレートストラテジーを論じる場合には、ポートフォリオテクニックは、独立したセクションに書きます。

第３パラグラフ。ソリューションとリコメンデーションを書きます。

＜追記＞

①　企業の歴史、発展、成長について⇒当該企業がいまの姿になるのに、重要な出来事（企業の出生、最初の商品、戦略の変更、新規事業参入など）を年表にしてみると良いでしょう。

④　SWOT分析 ⇒企業の外部分析（成長機会と脅威）および、内部分析（強みと弱み）が特定できたところで、それらをつき合わせます。その企業は、全体的に競争優位にあるのか。その企業の現在の事業レベルの戦略を、あるいは、企業レベルの戦略を継続し、利益を出せるのか。弱みを強みに変え、脅威を成長機会に変えるにはどうしたらよいのか。SWOT分析は、ケース対処で、一番重要であると言えます。

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