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テーマ: 日本の医療(145)
カテゴリ: 医療系
先日の土曜日夕方から日曜日朝にかけての1人当直。

救急車を受け入れて到着した直後に、入院患者さんの容体が急変する、
という笑えない状況に遭遇してしまいました。

幸い、救急車で来た人が、緊急を要する状態でなかったので助かりましたがーー
(ていうか、こんなことで救急車使うなよ、という感じ)
これで、心肺停止でも来ていたら、大変なことになってましたねーー


1)夕方6時ごろ。
自転車の前後に子供をのせた母親がバランスをくずして転倒、
子供だけは必死にかばって、自分の後頭部を打撲 → QQ搬送


20代男性。1人暮らしで熱がでて2,3日寝込んでいたところ、母親が訪ねて、
動けないとのことで、母親が救急車を依頼。

3)夜11時。
80代女性、老健施設に入所している。夜間に職員が見回りにいって、様子がおかしいので
ゆすっておこしたところ、言葉にならない声を発するとのことで救急車を依頼。

CT→出血なし、MRI→陳旧性脳梗塞のみ、???
たまたま病院に来ていた脳外科の医師にMRIをみてもらったら、「何もない」と。
「認知症です、帰宅OK」

家族に説明すると、帰宅にものすごい難色をしめした。
気持、わからなくはないですが・・・入院の必要でない人が入院して、
必要な人が入院できなくなってはねぇ・・・



40代女性、飲酒して、男性と口論になり、壁に押さえつけられて顔をなぐられた
→ QQ搬送

※この救急車が到着した直後、病棟から「患者さんのSpO2が50台まで低下」という連絡が
入り、あわてて病棟へ。

逆だったら、救急車断れたのに。
、


すると、もう1人患者の様子がおかしいので見てほしいとのこと。
四肢まひはなく、受け答えもかろうじてできる。
「昨日はご飯をぜんぜん食べとらんで、うまいこといかへんなぁ・・」
すると看護師
「いえ、きっちり全部食べてます。」
→認知症の始まりでしょう、睡眠薬内服を指示。

2時半ごろ。
救急外来へおりると、救急隊は帰ってしまっていて、
代わりに警察官が事情聴取に来ていた。

念のためCTとりましたが、別に顔腫れてないし、
こんな時間の痴話げんかにまきこまんでくれ。


5)朝4時。
20代女性、一週間前から腹痛。他院にて妊娠は否定され、
薬を処方されていたが、改善せず、虫垂炎疑いで点滴を始めたその夜、
疼痛がひどくなり、救急車を依頼

※同じころ、病棟の患者さんのSpO2が酸素マスクだけでは上昇せず、挿管することとなる。

また救急外来に戻る。

CTが出来るまでの間、鎮痛剤の点滴。

どうも虫垂炎ではないようだが、専門外のわたしには、診断の確定は出来ず。
WBCが1万越えているので、はじめての人だったら入院をすすめても良いのだが
通っていた病院でも採血でWBCが1万を超えていたのに、外来通院で様子をみましょう
ということで、休日の抗生剤点滴も予定されている、とのこと。

しかし、通っていた病院は、他科のDrが月曜朝まで当直で、行っても仕方がない、
などと言い出す。
いや、わたしだって、専門外ですから、一緒ですって!

どうも虫垂炎ではないように思うが、はっきりしない、
痛みは、鎮痛剤で対処するが、痛みが全部とれるわけではない、
病状が悪化すると、痛みどめが効かない場合もある、
現在のところ、一番恐れている穿孔はないようだ、
でも、今後どうなっていくかわわからない、

・・ここまで、話をしている間に、
「こいつ、ヒトの話、聞かへんなーー。」という印象。

説明したことを再度聞く、という人はときどきありますが、
人が話をしている最中に、自分の話をしはじめる。


診断をつけろ、痛みをとれ、とわめきちらすのを聞いて、

救急車断るんだった
、と頭をかかえる。
やむなく入院させる。


翌朝、やってきた外科のDrの診察では、やはり虫垂炎ではない、とのこと。


外科医「痛みの性状からして、産婦人科疾患の可能性が高い。
僕も診断つけられません。産婦人科に行けと言いました。
」

虫垂炎ではないようだ、という自分の判断が正しかったことにホッ。

女性の腹痛は、いろんな意味で、怖いねぇ。


当直代 7万円也。






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Last updated  2008年06月10日 12時37分28秒
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