さまよいの記

さまよいの記

Canon A-1


 その昔、中学時代の写真部の顧問が持っていたのがこのカメラで、同じキヤノンを使っていた僕としては非常に憧れのカメラであった。AE-1+Pの上位機種でAシリーズの最高機種。5つのAEモードを搭載したデジタル満艦飾の新世代一眼レフとしてヒットしたカメラ。こういう先進的なものを作らせたらキヤノンは一番だなあと感じます。デザイン的にも当時のニコンやオリンパスよりゴツい印象で、レリーズ周りのダイヤルなんかはホント新しい時代の幕開けだなと感じてました。
 それが年月を経て今ボクの手にあるというのは不思議な感じです。
 AE-1+Pがもう余命幾ばくもない状況にあったとき、東京某所のカメラ屋に並んでいるのを見てかなり悩みました。このまま修理か、FDマウントで他機種にするかで考えていて、候補としてT70,90も上がったんですけど、T70はいい個体がなく、T90は値段が高いし修理にも不安があったんです。新しくAE-1+Pの個体も探したけど見つからず、最終的に程度も良く、値段も手ごろであったA-1に決定しました。いっしょにNFDの50mmf1.4も購入しました。
 ともかく憧れていた機体が一つ手に入ったということは本当にコウフンする出来事です。こんどは修理できれば修理して長く使いたいと思います。

 実際使ってみて思ったのは案外AE-1+Pと同じ感覚で振り回せること。そりゃ同じシリーズものだから当たり前なんですが、扱いやすい大きさ、リズム良く撮影出来るからAF機より出動回数が多いです。
 まあマニュアル露出を勉強しようと思ってるくせにAEは必要かなんて軟弱な考えでMF機でもこの機種になってるのが青いというかなんというか。
 今のAF一眼の入門機程度の大きさですし、レンズも細いから手軽。なによりキヤノンが本気で作っていた機体とレンズはホントつかっていて心地よさがあります。今のAFが悪いとも思わないし、使っていてなんの不満もないんだけど、やっぱり MF機の良さも捨てがたい魅力です。目の悪いボクとしてはピント合わせに苦労しますが、それでも尚、使い続けたいと思わせる力がこの A-1には溢れています。
 広角系単焦点を揃え、自分の趣味用に使っています。レンズはあと一本、どうしても欲しいレンズがあるので貯金をしていますが、あれこれカメラ買ったりしてなかなか貯まらないのが現状です(泣)。AFでNikonもありますが、結局一番持ち歩いているのがA-1です。NFDの描写の良さに惚れ込んでいます(いまさら)。

補足(2004.6.3)
 今更ですがMFの良さを痛感する事が何回もあり、AFの安心感とは別の次元でMFの安心感も確実に存在するというのを理解しました。
 道具としての素性の良さや押し付けがましくない操作感やAEは素直に歓迎できます。A-1は近代的(昔であれば未来的)カメラの金字塔と言えるかもしれません。国産カメラの良き時代の良きカメラであるなあと思います。ホントは広角系でまとめようとしていたこのA-1のシステムですが、先日の運動会でそれをあっさり放棄することにしました。ワインダーを仕入れ、望遠系のレンズも導入することにします(鼻息荒し)。AFでも走る人間難しいなら、MFでもいけるだろうとの判断でして。
 どうなることやら。

補足2(2007.1.27)
 今年の初めに機材整理をする際にA-1を手放しました。
 次に購入を予定していた機材とポジションが被るし、T90が現役で行けるのであればそれに越したことは無し。もしT90が不動になってしまうようであればFDシステムを放出しようかとも考えている。
 あの歯切れが良い、嫌な音ではないシャッター音を聞けなくなるのは寂しいのですが、サブとして使われなくてシャッター鳴きをするよりかはと思いまして。
 買取をしてくれたカメラ屋さんの店主は『かなり大事に扱っていたんだねえ』とキレイな外装、鳴かないシャッターを褒めてくれました。
 もしまた必要になったら買い戻そうかなあ。



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