ドイツで捕まる!?(二十歳の頃)



二十歳になって、すぐの海外出張でした。
十日間そこそこの日程で、ドイツを始めにフランス、スイス、イタリア、ベルギーなど6~7カ国を渡り歩く旅です。
うちの会社が売った通信装置に問題があって、プログラムの修正を行わなければならなかったんですが、かれこれ15年前です。
当時は、いまのパソコンのようにプログラムをネットからダウンロードして修正するなんて芸当は出来ませんでした。
プログラムは制御基板の上に載っかっている ROM(Read Only Memory:読み出しのみ可能な記憶素子)に書き込まれていますので、これを現地で交換する必要がありました。
出張に先立って、現地の法人には必要なだけの交換部品として ROMを送付しておきましたが、もしもの時のために予備として同数の部品を手持ちで行きました。

さて、出張です。
初めての海外! 会社のお金で海外だ!
北海道から関東に就職した若造は舞い上がっておりました。
下調べなんて、旅行気分のレベルです。ドイツ語なんて当然しゃべれませんし、英語に至っては「工業高校レベル」です。
「空港(ふつーの入出国)とタクシーとホテルが何とかなれば良いさっ!」
ってなもんで、ほんとに何も調べなかった・・・

ドイツについて、いくつかのお客さんの拠点を回って、部品交換を済ませ、いったんドイツへ戻ろうとしたときのことです。
入国審査のときに、手持ちで持っていた大量の電子部品が税関の係員の目にとまりました。(-_☆)きらっ!
係員 「これはなんだ!」 (←そのときは英語たぶん理解してましたが覚えてない)
係員 「こんなに大量の部品!君たちは商売でもしにきたのか?」
係員 「インボイスをみせなさい!」
   (輸出入とかするときに価格なんかを明確に申告するもんです)
私  「えっ?(・_・)そんなものないですよ?」
係員 「じゃあ、密輸なのか?ちょっと奥に来なさい」
同行者「え?shaoieさん、インボイスないの?まずいよ」
私  「・・・(な、なにー?あんたこんなん必要ないって言ったじゃん)」
私  「ちょっとドイツの事務所に電話してきます・・・」

係員 「×※□■▽◎!!!」 (この辺、動転してて完璧覚えてない(T_T))

私  「ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!」

公衆電話の方へ向かっていましたが、ただならぬ雰囲気というか殺気を感じて振り返ると、後ろで係員が銃を構えていました(T_T)マジですか・・・?

この後、子どもレベルの英語による「へにょへにょな問答」によって、「関税がかかるし、書類無しでは持ち込めない」というのと、「犯罪に近い行為(いや、密輸だと犯罪だろ・・・)」ということでなにやら赤い書類をもらいました(T_T)
まぁ、200個近い電子部品をそのまんま持ち込もうとしたわけですし、日本とドイツの・・・というよりは、部品代なんか意識しないサラリーマンと税関の係員の物価に対する意識の違いも相乗効果を呼んで、緊迫した雰囲気と対応でした。
ROM一個数百円のつもりでいたんだけど、それは日本の感覚で 係員は一個2~3千円くらいの認識だったそうです。そら怒りますわな。
のちに現地法人に勤めている、日本人スタッフの女性が、係員に確認してくれました。

私の認識 :数百円  ×200個 → せいぜい3~5万円
係員の認識:2~3千円×200個 → 40万円~60万円

おかげさまで、仕事とか国を出るということに対する認識と、意識と、取り組み方がこの一件でがらりと変わりました。
それよりなにより、「銃口を自分に向けられる」なんて体験が心底わたくしめをびびらせました。

それにしてもALTビアうまかったな~(._◎)☆ばき
デュッセルドルフの地ビール(黒)なんですが、今も好きでごくたまにデパ地下まで買いにさまよい出ます。

・・・一部、2ch的表現があったことをお詫びします(_ _)

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: