士林夜市にて(二十七歳くらい)



台湾製のパソコンというと、「安かろう悪かろう」という言葉が浮かんできます。
でも、どこの会社も一応は「品質目標」というのを掲げて物作りをするのです。
設計している段階からアレコレ言われる台湾のベンダーさんは大変です。
私のような若造でも、ベンダーの営業さんは気遣ってくれてました。

一緒に渡航していた設計の技術者さんが
「おい、営業のPさんが士林夜市に連れて行ってくれるそうだよ。行かないか?」
と言ってきたのですが、何のことだかわかりません(^^;?
私 「なんすか?それ」
設計「ん?ナイトマーケット。
   書いて字のごとく士林(しーりん)にある夜市(ジャンクな商店街)だよ。」
私 「面白いんですか? あ、もしかしてCコピー品とか?」
設計「そうそう。あとはエッチなビデオとか」
私 「好きですねぇ・・・」
設計「ま、まぁ、なんにしても今日は士林にいくぞ」
私 「ほいほい。了解です」

士林夜市にて・・・

コピー品かどうか、区別のつかない私は、ふつ~の普段着とか買ってました。
まぁ、Cコピーの時計とか財布とかは、台北の市街地に売ってる店を見つけていたのでほどほどに考えていました。
なんだか設計さんは結構買い物していたみたいです。

オイスターのお好み焼きやら、イカと野菜の煮物(酢ですっぱくしてとろみがある)を食べたり酒呑んだり。台湾のかき氷もみました。確かに豪勢です。いろいろ乗っけて、日本のかき氷とはゴージャスさが違います(^^;

設計さん「おい、アレ喰ってみないか?」
私   「は? あぁ、カニのはさみの料理ですね。いいっすよ」
営業さん「おぉ、山盛りのカニとビールでしめましょうか」(←確か英語)
私   「はーい」

いったいいくら頼んだのか、カニのはさみと、たぶん空芯菜の炒め物。
山のように来ました。あとは台湾ビール(ちょっと薬草の臭い)がんがん。
これがまた、なにやら割れてるのか欠けてるのか、色が緑色に変わっているのとか混ざってます。

以下、心の叫びというか・・・

 ありゃ?(・_・)
 営業さんはかまわず食べてるな。
 こりゃ、失礼に当たりそうだから、すすったふりしてさりげなく食べ終わった
 山に入れちゃおう。
 うはぁ!(◎_◎)
 設計さんも食べてるよ。
 ハラ壊したくないからなぁ・・・無茶はすまい。

ま、宴も終わってホテルに帰り着きました。
台湾人はスゴイ! ビール・・・結局何リッターのんだか分からないんですが、平然として自分の車で帰っていきました。ひゃ~

翌日、ホテルの食堂で・・・

設計「おはよー、腹の調子悪いよ。どう?」
私 「へ? あぁ、やっぱりハラ壊したんだ。無茶するからっすよ」
設計「なにぃ!(◎_◎)おまえが喰ってるから安心して喰ってたのに!」
私 「はぁ? 何言ってるんですか。ちゃんと怪しそうなのは除けてましたよ。」
設計「なんだってぇええええ!!!怪しいのも全部くっちまったよ!」
  ぷしゅ~ぱたミ(;_ _) ←設計さん、燃え尽きたようです。

そういえば、辛いモノ苦手なはずなのに、お好み焼きにも煮物てかスープにもラー油をこれでもか!ってくらいかけて食していました。
気になって聞いてみたところ、薬味や辛いモノで幾分かは消毒になるかと思ったらしいです。追い打ちかけてどうするんだ・・・

結局、設計さん その日は何度となくトイレに通って・・・いたかは分かりません。
ですが、帰国後設計部の連中から
「ヤツと食いに行くときは、食えるモノかそうでないか、声に出して聞け」
というのが教訓になっていると聞かされました。悪者かよ・・・

懐かしいなぁ、台湾。
暑いところは嫌いなんですが、二十六歳から三十歳くらいまでの間、一年の三分の一は台湾で過ごしていたので思い出がいっぱいあります。

夜はほとんど呑みに出ていたのですけどね(^^ゞ

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