先日、ある講演会で、前葛巻町長の 中村哲雄 氏の
お話を聞く機会がありました。
同じ岩手県にいながら、
こんな素晴らしいまちづくりをしている町がある とは
知りませんでした。
という程度の認識しかありませんでした。
しかし、 葛巻町 は「 東北一の酪農の町 」であり、
「 日本一の公共牧場を持つ町 」で「 日本一のクリーンエネルギーの町 」である
ということです。
「電車もない、高速道路もない、
スキー場も温泉もゴルフ場もない過疎の町」の典型の葛巻町を
会社に見立て「 株式会社葛巻町 」として、
いかに経営してきたかというお話でした。
くずまき高原牧場(第3セクター)や、くずまきワインなど、
いろいろな事業に取り組んでいる中で、
牧場経営がピンチを迎えた時に、
東日本の牧場の牛を受託運営すること で危機を脱し、
現在は2000頭の牛を受託し、
7頭のチャンピオン牛 を育て上げたということです。
どんな業界にも隙間商売はあり、
知恵とアイデア・人脈と情報・顧客のリクエストを的確に捉えることだ、
ということ。
まさに行政首長の話を聞いているのではなく、
中小企業の経営者の話を聞いているようでした。
現在、行財政改革ということで交付金は
毎年削減されている(8年間で50億減)が、
町としての機構改革を断行することで、
毎年 平均1億8千万円程度の余剰金(黒字経営) を
しているということでした。
地方と中央との格差が問題になっている中で、
「 スゴイ町があるものだ。 」 と感銘を受けてしまいました。
最後に中村氏は、
『私は「夢の実現に向けて」黙々と、淡々と、
コツコツと努力を努めてまいりました。
町が輝き、産業が光を放ち、文化の薫り高い町、葛巻になりました。
・・・もっともっとやれること、やるべきこと、
そしてできそうなことが夢としてあります。
夢を持たなければ実現しないんです。
「夢しか実現しない」 のです。』
と言うようなことをおっしゃいました。
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