司法試験合格プロジェクト れっつのひとりごと

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成都でゆっくり






 2月23日(月) - さよならチベット 成都との再開(1) -

 今日はチベットを発つ日。朝、七時の目覚ましで起きる。すぐにカップラーメンを食う。お湯がぬるくて、めんがぱりぱりしてたけど、まあこれはこれでうまい。

 土田とサドが別の部屋だったから、起こしに行って、7:40ごろ空港へ。寒い。とにかく。まだ、日の出前だ。空港へ向かう途中に見えた夜明け前の月と空と星のワンセット、チベットの山々の調和が見事だった。

 空港では、いろいろな手続きを終えた後、空港の中へ。荷物の検査をする場所で、でかいリュックと変な楽器をもった日本人と会った。その人の話では、許可証に有効期限はないそうだ。もうすこしチベットにいれば良かった・・・。いまごろ気づいても仕方がない。歩いて飛行機へ。さよなら、チベット、さよならラサ・・・。

 飛行機はほとんど揺れずに、無事到着した。スチュワーデスの態度が心なしか横柄なのにはむかついたけど・・・。着陸の時、成都が曇っていたので、着陸の瞬間まで地面が見えず、不安だった。変な音もするし・・・。でも、まあ何事もなく無事で良かった。飛行機を降りたら、手が脂汗で真っ黒になっていた。おれは、どうやら飛行機がむちゃくちゃ苦手らしい・・・。

 成都は雨だった。リムジンバスで交通飯店の近くへおろされる。ああ、なにもかもが懐かしい。高山病に苦しみ、壮大な景色に圧倒され、刺激の連続だったチベットから、穏やかでどことなく日本的な街、成都へ帰ってきたのである。川が流れている。自転車の群が行き交っている。なにもかもが懐かしかった。ホテルに着くと、ジョージが相変わらず客引きをしていた。PM1:30ごろ。

 ホテルの部屋(当然、交通飯店です)で、STAR TVが見れなくて、修理してもらったりした。中国のテレビは意味がわからなくってすぐ飽きるので、衛生放送のSTAR TVを俺たちは、旅の間ずっと見ていた。これが映らないと、暇つぶしができない・・・。

 しばらくして、修理できないようなので、部屋を変えてもらった。

 それから、順番にシャワーに入ったりした。いやあ、五日ぶりに体の全部の垢が落とせた。気持ち良いったらありゃしない。

 それから、ビールを飲んでみんなで夜中まで語っていた。おれはいつものようになかなか話題に入れなくってこまっていた。でも、みんな気を遣ってくれてうれしかったな。

 中国に来て、みんなでこんなにいろいろ話したのは初めてだった。本当に楽しかった。寝たのは1:30頃。






 2月24日(火) - 成都との再開(2) -

 朝、九時過ぎに起きた。少しだらだらしてから飯。Bセット。オートミールがまずいまずい。卵焼き、トースト、バナナはうまかった。

 部屋に帰ってきてから、土田が眠いといって寝てしまった。俺は、及川と将棋をした。あつく三回も(笑)。まず、二回負けてしまった。序盤が弱いなあ、おれは。三回目は、序盤に注意して、勝った。でも、あまり慎重になりすぎてもおもしろくないな。やっぱり遊び心でやらないとね。勝負がすべてじゃないし。

 土田が二時頃に起きたので、成都熊猫基地(パンダ動物園)へ行った。といっても、パンダだけではない。いろいろな動物がいるのだ。成都の名物のパンダはあいにく時間が遅くて、汚いパンダ一頭しか見れなかったが、金魚、鳥、鹿系、馬、カバ、ネズミ、蛇などいろいろ見れておもしろかった。むちゃくちゃでかい虎もいて、マジで焦った。檻の中ででかい声でほえてるし・・・。

 一番、インパクトがあったのは象。もう、むちゃくちゃでかい象が小さい檻の中をぐるぐる回って、最後にどでかいウンコを十発ぐらいお見舞いしてくれた。これが、ほんまにデカい。一発が、直径三十センチぐらい。その壮大な光景に、しばし見とれていた。

 ・・・しかし、約十秒後、俺たちは突然、ものすごいにおいに包まれてしまった(笑)。たまらず、走って逃げた。

 動物園を出て、野菜料理の店があるということがガイドブックに書いてあったので、そこへ行こうとしたがどうしても場所が分からなくて、どうやら精進料理らしいということだったので、結局また陳麻婆豆腐へいった。今回は、ふつうの麻婆豆腐とスープ系一つ、魚系一つ、あと米の煎餅みたいなやつに野菜のたれをかけてあるやつ、あとご飯。野菜のやつがめっちゃうまかったが、ほかはどうもいまいち。チンジャオロースとか定番だけではちょっととおもっていろいろ試したけど、やっぱりそっち(定番)の方がうまいんだよなあ。

 それからバスでホテルへ。おれは、シャツとセーターを買いに行った。でも、こっちの服は安いけど良いのがないなあ。まあ、こっちで着るだけだと思って買えば安いもんだけどね。

 部屋に帰ってきたら、みんな来るときの空港で買った携帯の麻雀をやっていたが、すぐにリタイヤ。将棋をした。龍司に一回負けて、及川と一対一。うーむ、かんが戻らないのかなあ・・・。

 それで、1:00頃に寝た。明日は自由行動だ。

 そうそう、昨日頼んでおいたフィルムが来ていた。この前の店の反対側だが、翌日と言うこともあって、めっちゃ安かった。15元ほど。






 2月25日(水) - 成都との再開(3) -

 今日は、一日個人行動することになっていた。10:00少し前に朝食を食いにいって、いろいろ準備をしてから外へ。俺が一番はじめに外に出た。町の中心部で買い物。55番のバスで行ったが、車掌のお姉ちゃんが親切に人民東路への行き方を教えてくれたのはいいが、ちょっと勘違いしてたみたいで、少し歩くことになってしまった。

 毛沢東像の前を通って、総府路にそってずっと店を回る。いろいろな店があった。スポーツ用品店、楽器屋さん(ここでは真剣にギターを買おうかと思ったけど、荷物になると思ってやめた)、金の店、服、本、食べ物、工芸品など。電話の店も多かった。市場みたいなところでは、肉、魚、野菜、なんでもあった。おれはずっと欲しいものを探したり、日本との違い、同じところなどにびっくりしたりしていたが、結局俺が買い物をしたのは地下街。いろいろな店があって、カバン(リュック)と時計、ベルトを買った。

 今日の買い物はまあまあだったな。これから考えるとチベットの買い物は高かった~。あと、ノート、風邪薬など。そうそう、風邪はずっとひいていた。

 今日の買い物はめっちゃ楽しかった。

 ほかの奴らは、及川が動物園に行って、昨日みれなかった動物をみにいったらしい。龍司とサドも買い物。土田は宿でゴロゴロ。

 帰ってきてから少しだらだらして、そのあと飯。みんなは麺とギョウザが食いたかったみたいで、おれだけ一人で韓包子に。持ち帰りになったので、帰りに酒とケーキを買って帰ってきた。包子は何回食ってもうまい!ケーキはまずかった。

 ビールを飲みながらしゃべっていたが、おれは風邪をひいてせきがひどかったので、かったので、薬を飲んで寝てしまった。10:00ぐらい。






 2月26日(木) - 成都との再開(4) -

 今日は、朝起きたのが遅くて、みんな朝食を食いはぐれてしまった。11:00ぐらい。ほんとは、早く起きて峨眉山という成都からちょっと行ったところの山に登りにいくはずだった。

 起きて、仕方がないので、カップラーメンを食った。及川と土田は、昨日晩飯を食ったところで飯を食ったらしい。おれはまだ一度もそこでは食ったことがない。その間、龍司と将棋をして一対一。やっと龍司に一勝だ。それから、サドと一緒にそとへ買い物。何か知らないけど、出かけたら体がだるい。とりあえず、本屋へ行って、地下街へ行って時計とジッポ、ルービックキューブ。それからCDを買いに行って、帰りにまた韓包子へ行き、あとはノートと、サドがのりと梨を買ってかえってきた。それから、風呂。

 そのあと、及川とサドと龍司で唐辛子の鍋で、辛子の浮いた鍋に串に刺さった具を入れて食べる、成都ではよく見る料理を食いに行った。おれも行きたかったが、のどがしゃれにならないほど痛いので、やめた。こんど帰ってきたときには、元気になってまた行くぞ!!

 今日は、そのあとすぐ寝た。9:00。

 夜中、目を覚ましてトイレに立ったら、三人が食いに行った鍋のたれが、むちゃくちゃニンニクのきいたやつで、部屋中そのにおいでいっぱいになっていた。くっさ~。






 2月27日(金) - 成都との再開(5) -

 今日は起きて、十時ちょっと過ぎに飯を食いに行ったら断られた。一、二分過ぎてただけなのになあ・・・。

 それから、報国寺という、峨眉山のふもとまでのバスのチケットを買いに行った。しかし、土日は出てないらしく、断念。飯を食いに行った。韓包子。そのあと、イトーヨーカドーで買い物。成都にも、あるんですねえ・・・。おれは、別になにもいらなかったけど、塩らしいもの(結局何にも使わなかった)と、飴を買った。それから、帰る途中で及川と土田がチャイナドレスを買った。100元前後したらしい。おれは、怪しげなのど飴を買った。なんとか生物博士化なんかがのっていた。

 帰ってきてから、交通飯店の麻雀ルームをかりて麻雀。そうそう、成都には大きな川(名前は忘れた)があるんだけど(交通飯店の前)、その川のほとりでたくさんの人が平日の昼間から麻雀をしているのだ。おい、仕事しろよ、と言ったことがなんどあることか・・・。そうそう、どこかのお寺みたいなところにも、麻雀卓を広げてた人がいたくらいだ。そんな景色を見て、あ~、俺たちも麻雀したいな~、ってみんなが思っていた。この日、やっとのことで麻雀が出来たのである。

 東西南北がなかったが、いつも見かけるデカイ牌で麻雀できて満足。龍司に大三元を振り込んでしまった。まあ、それでもそれほど大したことなかった。中国レートだったからなあ・・・(笑)。わらって、おめでとうと言える範囲だった。途中で、カップラーメンの飯。このあと二抜けになったとき、龍司はあんまをしてもらったらしい。若い女の人で喜んでいた。うらやましい・・・(笑)。40分で100元だったそうな。

 夜は、火鍋を食いに行った。昨日みんなが行った、辛子の浮いた鍋に串に刺さった具を入れて食べるやつだ。うまかった~。ビールもうまかった。これぞ究極のラー!

 帰りにみんな交通飯店の横のゲーセンでゲーム(三国志系)をしたりしていたが、おれは先にかえって速攻寝てしまった。そうそう、帰ってきたときに交通飯店の門がしまっていたのにはびっくりした。門番に問題なく通してもらったが。11:30ぐらい。






 2月28日(土) - 峨眉山(1) -

 今日は、起きて久々に朝飯が食えた。及川と土田と俺だけ。でもこっちにきて気がついたけど、おれって結構朝に強いかもしれない。まあ、こいつらが非常に弱いだけかもしれんけど・・・(笑)。まあ、いいや。

 それから、荷物を整理してバスの旅。やっと、重い腰を上げて峨眉山へ行くことになった。12:30~16:30ぐらいまでかかった。座ったままの四時間は、かなりきつかった。

 峨眉市についてから、うだうだしていたら、へんなおばちゃんが近寄ってきて、二元で報国寺までつれてってやるあから、乗れみたいなことをいっていた。龍司があやしんでいたが、まあそのおばちゃん以外に方法もあるわけでもないので、そのおばちゃんに着いていった。すると、着いたところは本当にへんぴなところ。報国寺博物館招待所とか言ったと思う。夏には涼しげで、ちょっとお化けも出そうでいい感じだろうなあ、などと言っていた。でも、安くって、ひとりたったの24元(約400円)。

 部屋に入って、飯を食いに行こうかってところで、変なおじさんが部屋の入り口で英語でしゃべり始めたではないか・・・。

 娘が日本の大学に入っているからどうのこうのとうい話だったが、どうも変だ。なぜ、部屋に入ってまだそれほど時間もたっていないのにここに乗り込んでくる?なんなんだ?

 地元の英語の教師だとかいっていたが、どうも怪しいと思っていた。

 しかし、このおじさん、じつはすごくいい人だったらしい。

 このあと、食堂に連れていったもらって、そこの飯は結構うまかった。あしたは、バスのチケットを取ってやるから、あしたまた来い、という話だった。ああ、やっぱり金のからむ話か・・・。と、ちょっと残念がったが、じつは次の日、本当にバスのチケットをうまいこと手配してくれた。うたがってごめんなさい、ミスター・ザン。

 その、食堂で飯を食っていたら、草鞋売りのおばちゃんやら、パン売りのおじさんやらがやってきた。仕方ないので、かっておいた。今日は、早く寝よう。明日は、4:00のバスで登山だ。

 そうそう、今日起きたら喉と鼻の調子がよかった。バスに乗っているときは結構咳も出たけど。成都で体調を崩してから、ちょっとずつ体調が良くなっているみたいだ。






 3月1日(日) - 峨眉山(2) -

 3:00起き。むっちゃつらい。寝た気がしない。バスで、峨眉山に登る予定。いろいろしていたら4:00になったので、バスが来る予定の場所に。しかし、バスが来ない・・・。フロント(と言っても、お寺のようなところなので住職みたいな人)を起こして聞いてみると、5:00に来るというはなし。あ~、昨日のタクシーで宿まで連れてきてくれたおばさんの言うことを信じたのがいけなかった。でも、あの状況で信じないわけには行かなかったよなあ・・・。

 5:00のバスに乗って登山。運ちゃんがむちゃくちゃ飛ばす。したが霧でなんだか分からないが、ミスったらかなりやばそう・・・。
 ほかの四人が一番後ろの席に座って、おれだけ一人前の席になってしまったので、心細かった。途中で入山証を買う場所があった。ここで写真を撮って、50元も払ったが、いらなかったな・・・。でも、チケットの紙にパソコンで印刷された俺の顔がちょっといい感じに写っていたので、うれしかった。でも、高いなあ・・・。(追記:この写真は現在の妻に郵送で日本に送ったのだが、日本には来なかったらしい。いったいどこにいってしまったのか・・・)

 途中で、路が凍っていて、チェーンをはくためにちょっと止まっていた。それから、終点へ。結構、長いこと走ったよなあ。二時間ぐらいだと思う。

 少し行くと、バスがたくさん止まる場所があって、そこから先は山道だ。

 そこから、歩き。かっておいた草鞋を履いた。歩きの路はひどく凍っていて、階段もあってないようなものだ。何回かすべったが、転びはしなかった。サドが何回もこけて、テンプルを一回打った。無様なこけようだった。(笑)

 きれいな石のお土産があったんだけど、六元もしたので買わなかった。

 だいぶ歩くと、ロープウェイがあって、結構長いこと乗って上まで行けた。

 初めは、その先歩いて頂上までいこうか、という話もあったが、結局頂上までは行かないで、ロープウェイでいけるところまででやめておいた。道は最悪だし、天気が良くなくってうえにいっても何も見えないかもしれなかったからだ。結局、ここからの景色は何も見えず、霧で20メートルぐらい先も全く見えないほどだった。

 帰りはふもとまで歩く予定だったが、バスで帰ってきた。はっきり言って、無理だ。歩くのは。

 帰りは霧も晴れていて、バスから見た景色はすばらしいの一言。めちゃくちゃきれいだった。山、岩、滝、川、すべてきれいだった。バスが落ちそうで怖かったけど。かなり高い崖でもガードレールないし。来るときは、霧で見えなかったけど、今度はきりがなくなったから下まで見えて怖かった。

 ふもとに帰ってきたら、すぐに峨眉のバスターミナルに。タクにぼられそうだったがすぐパスターミナルまで行って、飯を食っていたら、なぜかミスターザンがいるじゃないか!!(笑)めしと帰りのバスの手配をしてくれた。ほんとうにいい人だった。及川が、日本にいるザンさんの娘さんの住所を教えてもらっていた。手紙、書くのかな・・・。

 成都に、また四時間かかってついてから、おれはすぐに日本に電話をかけた。かわったことはなし。今日は、母親の誕生日だった。

 そのあと、龍司とサドと三人で、炒手(ワンタン)の有名な店で飯を食った。高かったのに、いまいちだった。まあ、いろいろな料理が食えたけどね。それから、屋台で買い物をした。みんなで、のれんを買った。一枚ずつ買った。おれは、「忍」の一字が書いてあるのれんを買ったはずなのに、なぜか「笑う角には福来る」みたいなのれんが入っていて・・・(笑)なんだかなあ・・・。

 宿に帰って風呂入って寝る。12:00ぐらい。

 中国での買い物は、とにかく中身をあけてもらうことが必要。特に在庫の場合は。このとき、ほんとにそう思った。






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