旅たつ直前
亡くなる数日前からのことは、今でも鮮明です。ついこの間のことのように・・・。
5月20日は日曜日で仕事がお休みでした。でも、旦那はやるべき仕事がたくさんあったのです。「どうしてだろう。全然やる気がおきない」「左胸がちょっと痛いときがある」「寝ても寝ても疲れがとれない。何か悪い病気なんだろうか。でも、忙しかったから疲れかなあ」と、今思い返せば、大事がおきる予兆というものは、はっきりあったのです。
一方で、６ヶ月直前の息子が、寝返りができそうでできなかったので、いきなり「寝返りの特訓だ！！」といい、布団に連れて行き、寝返りを教え込み、息子は見事に成功という父親ぶりを発揮してくれたり・・。
また、気分転換に買い物に行ったり、気分が良くなったからとお酒を飲んだり、大好きだった中日ドラゴンズの試合を見に行く計画を立てたり、元気そうにも見えたんです。
私は、初めての育児で、お互いの実家も遠く助けのないところで奮闘中。子どもが生まれた時は、旦那の仕事がすごく忙しい時で手伝ってもらえる状態ではなかったので、旦那への不満を募らせるばかりでした。子どものことばっかりに気がいっていて、旦那の体調のことを気にする余裕が全くなかったことが、すごく、すごく悔やまれます。自分の、受け皿の狭さを突きつけられた感じです。
夕食には、旦那が大好きだったエビフライを作りました。嬉しそうな表情をしてくれたことが印象に残ってます。
その後、息子と一緒にお風呂に入ってから、休みました。
今まで、旦那は医者にかかったのは、風邪のときだけ。
まさか、残された日々があと１日ちょっとだなんて、このときは、全く想像していませんでした。
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