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カテゴリ: 日本社会
“森の国”の思想が次の経済システムを作る



「こんな禿げ山のところで文明が発展するはずがない」。そして、「木を切り尽くしたために、文明が崩壊した」。そう直感しました。その当時、文明の衰退を森林の変遷や環境破壊の関係で論じた人はいませんでしたが、僕は禿げ山を見た瞬間に、森を破壊したためにギリシャ文明が崩壊したと思った。

中略

禿げ山になると、表土が露出します。そうすると、雨によって浸食された表土が下流に運ばれてきて、内湾や海、湖などを埋めていく。すると、湿地になりますよね。私たちのような稲作農民はそういう湿地を水田にできるけれど、ギリシャは畑で麦を栽培し、羊や山羊を飼う人々。じめじめした湿地には何の意味もないからほったらかしにしてしまう。

 その湿地で蚊が発生し、マラリアが広がるようになった。実際、ギリシャ文明の末期にはマラリアは風土病になっている。そして、ギリシャ人たちは力を喪失させていった。花粉分析をしてみると、こうしたシナリオが見えてきました。

中略

ローマ神話を見ても分かる通り、森がある時のローマは多神教の国でした。もちろん、ギリシャ文明も八百万の神々がいる国です。ところが、文明が発展する中で森が破壊され、禿げ山になった。そして、砂漠化が進行し、砂漠の民の間で誕生した一神教が広がりました。実際、ローマ文明が衰亡の坂道を下り始めたのはキリスト教を国教にした391年以降。これが、ローマ文明が衰退した端緒になったと言われている。


こう語られるのは 押し込め でご紹介しました笠谷和比古さんと同じ 国際日本文化研究センター教授

そしてさらに、森がある文明は多神教を生むが、森が破壊されると一神教になると書かれれております。森があるからいろいろなところに生命を感じる。森が無くなると、人間は自然と対峙しているような感覚に陥ってしまうのかもしれません。

この文章を読んで私の頭をよぎったのは、宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」のシーンでした。

つづく







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Last updated  2009.02.06 06:32:28
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