ハスキー犬を飼いたいと考え中の方へ



これを観て、どのくらい「ハスキー犬が飼いたい!」と思う方がいるのかわかりませんが、このページと他のカイくんにまつわるページを読んでからよ~く検討してくださいね。

数年前のような、「野良ハスキー犬」を増やして欲しくない、と言う気持ちで書いています。ドラマのエンディングでもありましたが、とっても飼うのが難しい犬種です。

私が主体となってハスキー犬であるカイくんの世話をしていたわけではありませんが、主人の話、しつけの仕方を見ている限りでは、ただ「可愛い」だけでは育てる事は出来ません。どの動物にも共通する事ですが、あくまでも「一つしかない命」ということを肝に銘じて育てて欲しいのです。

ハスキーはまず、「帰巣本能」がないということで、一度放してしまうと本当に帰ってきません。だから「野良ハスキー」が増えるのです。飼ったは良いけれど、意外と手間がかかると言う理由で放してしまう飼主にはうってつけの犬かもしれませんが、(帰ってこれないのですから)本当にそれで良いのでしょうか?一度人間から餌をもらった犬ならば、たくましく生き抜く犬もいれば、そうでない仔もいると思います。身体も大きくなるので、そんな野良犬がいるとなれば、その犬はすぐさま保健所行きでしょう。

実際、この小さな町でも、近隣もしくは遠くから何頭もハスキーが捨てられました。ハスキー大好き!な主人にはとても悲しい事で、いつも「飼う所があれば飼うんだけどな・・・」と言ってました。(家では町のど真ん中なので沢山は飼えません)

それから、ハスキーは寒いところで生まれた犬です。北海道でも私が住む町は夏も比較的涼しく、本州ほどの暑さにはまずなりませんが、正直言ってカイ君バテバテでした。若いときにはその若さでカバーできていましたが、さすがに高齢になってくるとぐったりしてました。地下水をくみ上げて、小屋の下に水を流して日陰を作ってもです。

病気になったのも暑い夏でした。北海道で飼っていてもこの調子です。本州の暑い地方で飼うのはお勧めしません。

しつけも根気の要ることで、かなり厳しくしていました。数年前にハスキーが人を噛んだと言う事件を知ってますか?しつけをきちんとしていないと、大変な目にあいます。

とってもフレンドリーな犬種だと思いますが、狼の血を他の犬たちよりも濃く引き継いでいる事を忘れてはいけません。私はカイくんのことを「犬」とは意識せず、「狼」と思って接してきました。普段は大人しいカイでしたが、本気になるとどうなるのか想像できたからです。

ハスキーはやはり仔犬の頃は可愛いです。コロコロしていて本当に可愛い。でも、大人になったらとっても大きくなります。そして晩年の世話まできちんとできるのかどうかよ~く考えてください。このことは、チワワにしても大型犬にしても同じです。足腰が弱くなって立てなくなっても世話が出来ますか?腹筋が弱くなってきて、排泄を一人で出来なくなったときに手助けをしてあげられますか?時には浣腸をしてあげたり、おしっこを取る管も見なければいけないんです。

病気になれば経済的にもすごくかかるし、精神的にもとっても大変です。

それでも飼いたい!というのなら、絶対に大切に、時には厳しくそして思いやりをもって育ててください。よろしくお願いします。


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