雫-しずく- の隠れ家

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【遺書】



『遺書』(注:下書き)


このテキストが 読まれる時は、 何かしらの事情にて 私が【この世】と呼ばれる場所から 急な消失をした場合の事を考えて 
由希 本人が作成したものである。

本人作成の証拠 と言われても 何もないが 由希を理解し、信じていてくれる、「『遺書』は書いてあるから」と知らせている、
極少数の 由希が、信頼する人達の手によって 両親・家族・友人などに手渡される希望を託したい為に 作成した。

由希(以下・私)にとって
【この世】は とても 生きづらい場所であった。
しかし 【自分殺人】(俗に言う『自殺』)をした所で 何が救われる訳ではなく しかたなく余命を全うしようと日々考えていたので

今回の事が 「突然の事故・病魔によって」である【この世】との別れ、すなわち皆との肉体的別れとなっても
どうか あんまり悲しまないで頂きたい。

私の希望としては『お疲れ様でした!』と 声をかけられるのが 一番の希望である。

もし、中身の無くなった入れ物(死体)や、墓、仏壇等に、花を添えていただけるなら 私の希望は 極楽鳥花 にしてもらえると嬉しい。
極楽鳥花は 単価が高いようなので 1人1本程でかまわない。

生前は 花粉アレルギーだし(笑)

サボテンも好きなので可能ではありますが、雑貨屋で売られているような『苦しそうな加工』を施されたものなら頂きたくはない。
きちんと水はけの出来る、植物の気持ちになって手をかけられている物にして頂きたい。


人間は増えすぎている

 そぅ私が考え出し、「あの13階建てのマンションから飛び降りてしまいなさいな」と左肩のマリーに言われても
頑なに私は 生き続け、その為には 自傷を繰り返し、不倫をし、友人達を混乱させ 家族に迷惑をかけ 自分勝手極まりないな
 と毎日反省し続けていた。
しかし 【自分殺人】は 何も逃げられる手段にはならないと知ってしまってからは



生きるのは ホントに辛かった。


 ある日、(殺されれば ソレは自殺ではない!!)と閃き
  心友に『もし、貴方が死ぬ日が解るなら、その日、私を殺してくれ』と頼んだ事がある。
・・・アレは あの人に 途轍もなく迷惑で、失礼な頼み事だったと思う。
私が あの人より先に【この世】を去れているなら、少し 申し訳なく思う。あの人も私と同じ【死にたがり】だったのだから。


丹波哲郎の 大霊界 を一度ゆっくり見てみたかったが、昔見た記憶では なんとかやれそうな感じだったので
間違いなく 【この世】を去れた私は この『遺書』を書いている【今】より 幸せで


本当に 笑っている と思って下さい。


親戚のなんだかんだ。両親に対してのなんだかんだ。
言い出してはキリは ないですが

私は 誰かを心底嫌いになったり 恨んだりしてはいません。 変なトコがあるヒトや 鼻につくヒトは 確かに居ましたが(苦笑)


 私が宇宙で
【この世】で
一番 嫌いで 無くして、消してしまいたかったのは



まぎれもなく 自分自身でした。 



覚えてる限りで 小学校2年生の頃
【妊娠するのが嫌な理由は、自分の分身を誕生させる事への恐怖】でした。 この遺書を書いている時点で一度 私は結婚しました。
しかし その理由を消し去る事は出来ませんでした。 なんだかんだと理由をつけて
当時のパートナーには秘密で避妊をしていました。


生きる事 この世に存在する事が 毎日・・・本当に毎日が苦痛で 憂鬱で
そんな 私に 一筋の光を
生きる糧 を下さった 方がおられました。

去っていく私は 問題ないですが、きっとその人は 私がこうなったとしても消えたり、不安定になったりする事はないでしょう。
ですが 名 を記す事は 色々な意味で迷惑をかけると思いますので こちらでは伏せさせて頂きます。

こんな 私に一番【無いモノ】=生きるパワー に満ち溢れた 彼の存在は この永遠かと思われる真っ暗な闇の中
夜道にぼわっと光って見える、白木蓮の花のように とても 優しく光って見えました。

こんな私なんかをも大切にし 扱われてる時 を何度も感じ  生きていてもいいのだ まだ生きれる そぅ思ったものでした。


そして 初めて
(このヒトとだったら、自分の遺伝子がこのヒトと半分薄まるのならば、子孫というモノが出来ても育てる事が出来るのでは)
と 思い出していたのも 正直な所でした。
しかし そぅは ならなかった と思います。

 私は 彼の迷惑になる事 彼に嫌われる事 彼に疎ましく思われる事 を 恐怖に感じていました。
私が、彼の空気を肌で感じたり、目の奥の言葉 を読む度 チラリとそれらが匂った瞬間
私は 身を引きました。

このままが 一番心地よかったのです。
そして 今 【この世をやっと去れた事】が 私の最大の喜びです。


ヒトそれぞれ 感じ方・考え方は違うと思います。 私も【少数派】という立場が多かったので この思想も一体どれだけの方が
理解して頂けるのか
正直 死んでも不安なんですけど(笑)


とにかく 私は やっとこの世から去れて 幸せです。


最後に 私がこの世を去った事を 知らせておいて欲しい人達の 住所(わかるもの)氏名 を記しておきます。
この『遺書』も添えて渡して頂ければ 幸いです。


【 由希、生きる為に必要な人間リストより抜粋】

(略)




みなさん 長い間 この暗い世界を彷徨う私に 貴重で大切な、楽しい時間を本当に有難う御座いました。
直接伝えられなくて残念ですが

今 この時 由希は  造り笑いなどではなく 愛想笑いでもなく

満面の笑み を浮かべているとお思い下さい。
肉体の破滅は 決して残念な事などではなく 次の世界へのほんのステップ・アップです。

先に 逝った 思い出深い あのヒトやあの子達に
皆様より ほんの少し早く 逢いに 出発致します。

あちらで 楽しく待っていますから、あんまし悲しまないで くださいね(苦笑)


でわ
また! 上で!!!.....ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪




故・ 由希

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