統一教会の実態(経験者談)

統一教会の実態(経験者談)


 日本や多くの国では殺人が死刑に相当する罪としているが、中国ではレイプと汚職ということだ。
 これは驚きだ。
 つまり、「殺人も正当な理由があれば合法」というような価値観が垣間見える。例えば、レイプを防ぐために殺しても正当防衛として罪にならないとか・・・
 これで思い出したのが統一教会という宗教団体で指導する教義。
 かれらは殺人よりも姦淫(不倫)の罪が重いという思想を受け入れている。これは実際に近所の信者の方から聞いた話だ。根拠となる印刷物も見せていただいた。
 それを聞いたときに怖ろしくなった。
 統一教会は文鮮明という韓国人が教祖である。文鮮明は北朝鮮出身だが、韓国に亡命(もしくは脱獄)したという過去があるらしい。
 そういうことから考えると北朝鮮は隣国の中国の思想に少なからず影響を受けていて、そこで生まれ育った文鮮明が中国のような思想を持っていても不思議ではないと思う。
 なぜごみかきが文鮮明のことに詳しいかというと、以前職場の同僚の紹介で統一教会のセミナーなるものに参加したことがあるからだ。
 1泊2日のセミナーの参加料がなんと6万円。宿泊施設は箱根の方の簡素な施設。どう見積もっても6万円はかかっていない。今考えるともったいないことをしたと思う。
 キリスト教を主体にした思想なのだが、「救世主が文鮮明である」というところで「おかしいな」と思った。
 帰りの送迎バスの中でごみかきの周りの5~6人で「この団体は怪しいから関わらない方がいい」ということで意見が一致し、難を逃れたといういきさつがあった。

 それからしばらくしてまた電話で誘いがあった。
 「今度合同結婚式に参加するのだが一緒にどうか?」
 といった内容だった。
 合同結婚式とは会員男女の参加者を一同に集め、教祖が直々にパートナーを選んでいくという。男女の人数さえ合っていれば漏れなくカップル誕生である。
 カップルを選ぶ根拠は教祖のインスピレーションらしい。
 それで案外、離婚することなくうまくやっていくということである。
 それにしてもセミナーで取られた6万円という大金の恨みは消え難く、ごみかきは言った。
「君が信じる分にはかまわないが、僕は統一教会に入会する気は無い。もう二度と誘わないでくれたまえ」
 そう言うと彼は二度と誘わなかったし、それが彼との縁の最後だった。
 宗教に関して言えば、案外、はっきり断りさえすれば何もすったもんだすることはないのかもしれない。

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