買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2010年12月31日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「さてと」パックは落ち着いた声で言った。「どうだった?ウィーランドが剣を与え、その剣が宝をもたらし、宝が法律を生んだ。オークが伸びるように自然なことだ」
(キプリング「プークが丘の妖精パック」P366)

というわけで、キプリング「プークが丘の妖精パック」を読みました。

オールド・イングランドの「プークが丘」の妖精の輪で、子どもたちが「夏の夜の夢」を3度演じることによって登場した妖精パックが狂言回しをつとめるという「枠」は、とても魅力的なものですが、各登場人物、各場面で語られるイングランドの歴史はちょっと難しい(マニアックな?)ように思われました。
もしかしたら、イングランドではなじみのある話なのかもしれません。

その中で、「ディムチャーチの大脱出」は異色の章で、宗教改革(国教会の成立)をきっかけにして、住みづらくなったイングランドから、妖精たちが大脱出するさまが語られるのですが、これを読みながら、「妖精は大西洋を渡れなかった」という、どなたかの言葉を思い出し、複雑な思いをしました。

「蝶々(てふてふ)が韃靼海峡を越えていった」(安西冬衛)
とは、いかないようで・・・・・。

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Last updated  2010年12月31日 09時06分27秒
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