幸せになろう！ダイアリー a letter about my daily life

プロ試合観戦記　世界タイトルマッチ③

⑪チャンピオン　佐藤修（協栄）ＶＳ　同級１位　サリム・メジクンヌ（フランス）　１２回戦
　指名試合です。
　２０：５３頃から　選手の入場です。フランス選手の入場曲はどんなのか　忘れましたけど、天井がほどよく低く　ほどよく狭い会場で　照明を散らして　音楽の残響がビンビンするなかでの入場は　観客を興奮の渦に巻き込んでいきました。メジクンヌ選手には　例の水色ベレー帽のオジサンがついて来て、フランス国旗の色がベースになっているはっぴにようなジャケットを着たセコンドも一緒に来ました。トランクスは　黒に黄線。
　続いて　チャンピオンの入場。音楽は　５月の試合で使用したものと同じ曲。後援会の人が花道を幟（のぼり）で埋めて、大声援のなかを歩いて来ました。私のいた席からは　ちっちゃくて　リングに到達するまで　よく見えなかったです。
　首に“ＨＵＬＫ”の文字入りの黒タオルを巻いて　ビニールみたいな生地（ツルツルピカピカ）で出来た　例のガウンを着て登場。さんちゃん（坂田健史選手）が付き添って後ろにいました（少し　髪が伸びていました）。チャンピオンのトランクスは　これまた御馴染み　黄に黒線。これが　身体にフィットし過ぎて　脚の動きを妨げたのではないかとは　母の分析。セコンドには　金平会長、大竹さん、新井さん　さんちゃんもそばにいるよ！

　ＷＢＡの役員（スーパーバイザーなど）の紹介　試合認定の後、国歌斉唱です。フランス国歌は　結構知られていますよね。
　この辺からＴＶ中継が入ったのではないでしょうか。
　ＴＢＳで２１時～ＯＡされました。実況は　激励会で　司会をして下さった　土井さん。解説は　協栄ジムの先輩・鬼塚勝也さん（格好イイ～～）竹原慎二さん（グレーのタキシードみたいなのを着用）、ゲストに２２時～ＯＡ「やんパパ」主演のＴＯＫＩＯ長瀬智也さん（←　家に帰るまで、知らなかったヨ～）リングサイトレポートは　畑山隆則さんです。

　１Ｒ　様子見　　「ジャブからボディへ～」という若い女性の声が　やけに目立った。終盤　修コール。
　２Ｒ　佐藤選手　顔やボディにパンチを受けていました。前に出ると　パンチをもらってしまいます。
　３Ｒ　メジクンヌ選手　スリップして　よろめきました。序盤に　佐藤選手　アッパーを受けてしまいます。
　４Ｒ　序盤に　佐藤選手　アッパーを入れられてしまいます。終盤に　佐藤選手の手数が　少し増えました。
　５Ｒ　両者　パンチ決まらず
　６Ｒ　メジクンヌ選手に　佐藤選手のボディが決まります。　佐藤選手に右フックが入りました。終わり　あと一秒で　佐藤選手がスリップして　しりもちを「つきそう」になりましたが　腕をついて　すぐに起き上がりました。このシーンは　フランスのボクシングサイトでは　ダウンを奪ったかのように　写真入りで紹介していましたが、ダウンではありません（一同　ヒヤッとしましたが）。
　７Ｒ　メジクンヌ選手の　大振りな左ストレートが決まる。佐藤選手は　無理矢理ボディをねじ込もうとする（焦りか？）
　８Ｒ　メジクンヌ選手のアッパーが　佐藤選手に２回くらい入る
　９Ｒ　大声援に励まされて　佐藤選手頑張るも　メジクンヌ選手の右ジャブが効いている。佐藤選手　左アッパーを当てようと　頑張っていた（当たったかな？）
　メジクンヌ選手の頭が　佐藤選手のアゴ周辺に当たり　左上唇を負傷。傷深く流血す。
　１０Ｒ　メジクンヌ選手に　佐藤選手から左ボディ決まる。打ち合いが続く。佐藤選手　傷口からの流血でグローブが赤く染まる。
　１１Ｒ　足使って　メジクンヌ選手逃げる。打ち合いが続く。残り１０秒で　メジクンヌ選手のラッシュを　佐藤選手が受ける。
　１２Ｒ　佐藤選手のパンチは入らない　～～～終了。

　判定　１１６－１１２　１１７－１１１　１１９－１１０　で初防衛ならず。フランス選手が　新王者に。

　私は　１２Ｒ終了と同時に　席を立って（電車の時刻の都合で）帰途につきました。判定は　リングに背を向けて歩いている時に　聞こえてきましたが、残念ですね。
　でも、観ててずっと感じていたのですが、佐藤選手らしい試合内容だったような気がします。５月の　対ヨーダムロン戦の時も　途中まで　こんな感じでしたから。
　これからはこういう素直なボクシングを止める練習をした方がいいと思います。今回の相手がすっごく上手な選手だったかというと　そうでないのでは。相手を上手に見せてしまう試合にならないようにする、相手を攪乱するような動きを展開出来るようにする、　自ら手を出した時に　パンチを貰わないようにする　打たせずに打つ戦略を　きっちり身につければ　もっと伸びるだろうし、楽に勝てると思います（えらソー～に）。
　今までのやり方が通用しないことが　分かったのだから、練習して　変わればいいのでは。トレーナーさんも　のんびり戦わせるのではなく　無駄のない戦略を　きっちり立てて　教えていって欲しいです。負けると選手が可哀相だから。今回の試合は　実力が足りないとか　弱いとか　そういう問題では　ないのです。ボクシングに対する　考え方の違いだと思うのです。

　私は　この試合は　負けもアリだな　と思っていました。計量の時の　佐藤選手の表情が良くなかったし、フランス陣営は　一筋縄ではいかない予感がしていたので。でも、そんな状況でも　絶対勝たなければならない。
　協栄ジムは　もっと選手に　したたかなボクシングを教えて授けていって欲しいです。
以上　思うことをいろいろ書いてしまいましたが、次いでに……　ニンニク注射はやらない方が良かったのではないかと思います。

　母が「フランス選手の頭が変。薄い鉄板か何か　入っているんじゃないの？それをアゴに向かってぶつけてきて　佐藤選手が　怪我したのでは？」と申しております。

鬼塚さんの感想が載ってます　⇒　http://www.onizukakatsuya.com/kmain.htm

　（２００２年１０月１１日　記）

　１０月１２日の時点では　御飯が食べられるまで　回復したそうです。若いから　治るのが　早いですね～～　復活の予感……。

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