判定日

朝、市販の妊娠検査薬を使ってみる。

うううううーっすら陽性。錯覚といわれればそうかもしれない程度だけど夫に報告。

夫の反応は「ふーーん。でもそんなの信用できないよ。」

そうだよね。こんなにお腹が痛いんだもん。

今日の夜病院へ行くまでに生理が来ちゃったら悲しいな。と思いながら夫を送り出した。

夜、夫が帰宅してから一緒に病院へ。

1週間、風呂にも入らず髪はベットリだし顔も拭いただけだから肌は荒れてるし悲惨な状態。

採血をして結果を待つ間は「次はいつ戻そうか?」と話をしていた。

ほぼあきらめモードだったのかな。

診察室へ入ると先生から「妊娠反応でてますね」と採血の結果を渡される。

血中のhcgの値が12以上だと妊娠。その値が19あった。

おどろきのあまり「あっそうですか・・」としか言えないし

夫も「この人今にも生理がきそうって言っていて・・・お腹痛いんだろ?!」と私に詰問してくる。

「まっそんなもんですよ。」と先生は言って

とにかく流産しやすいですから絶対安静を続けてくださいと言った。

私が内診をしている間、カーテンの向こうで看護婦さんが夫に絶対安静にしているよう念を押しているのが聞こえた。

信じられない思いで診察室を出て夫が会計をしている間、培養士さんがやってきた。

いい卵に育ててくれてありがとうございました。とお礼を言うと

「これからだよ。まだ凍結卵があるけどこれが最後と思って大事にしてね。

私達が出来るのはここまで。あとはお母さんが頑張らないと。

トイレに行く時は今からお母さんトイレに行くよ~って話しかけたりしてね。

安静生活って辛いけどあっという間に赤ちゃんも成長するから頑張って」

そんなことを言ってくれた。

「お母さん」って私のこと?

久しぶりの嬉し涙だった。


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