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まる 2005さん文化センターの講座で「居合」があり、一回・千円体験というチラシが入っていたので、興味津々で行ってきた。
先生は居合道・七段とのことだが、とても温厚で気さくな方であった。
じつは居合刀なるものを見たのも初めてのことであった。(当たり前だけど、見た目は日本刀そのもの)
色々説明を受けたあと、その場に座って刀を置くところから腰にさして刀身を抜くところまでを見せていただいた。
ひとつひとつの所作を注視する。
「一本」という形も見せてもらう。
なんだろう・・・?
初めて見る「ものめずらしさ」はあるが、重厚感のようなものが感じられない。
それならば、
(隙がないか)
と背中や立ち居振る舞いをまばたきもせずに見る。
分からない・・・・。
「隙がない」ようには見えないが、自分に見抜く力がないのかもしれない。
肝心の居合刀による素振りはとても面白かった!!
やはり木刀と違って握りがいい。手に馴染むのだ。
そして刀身が細いのでじつに気持ちよく振れる。ブレない感じだ。(木刀より若干軽い)
ビュッ! という心地いい風切り音。
木刀のそれとはまた違う。
「居合やってた?」と先生。
「いえ、合気道を少し」
「あぁそれで・・・筋がいいですよ」
(刃筋が通るっていうのはこういうこと?)と思えるくらい素振りが気持ちいい。
木刀の素振りでは何十回に一回しかないくらいの気持ちよさが、その居合刀ではすぐさま感じられた。(気のせい?)
最後に先生が「四方切り」を演舞された。
・・・・
なんだろう?カッコいいけれど、自分の道場の先生の木刀の素振りの方が刃筋が通ってる感があるのだ。腰の切れも。
比べるものではないかもしれないが。。。
ここで思うのは、「師を選ぶ」ということは武道において最も重要だと感じた。極言すれば「武道(の種目)を選ぶ」ことより大切かもしれない。
合気道の経験がなければ、今回の居合の姿の良さにひかれて迷わず入門していたかもしれない。
・・・で、結局、講座の申し込みはやめることにした。
だが、居合道は面白そうである。
もし・・・どこかで「この人だ」と思う先生と出逢う機会があれば入門するかもしれない。
そういう可能性が残る体験であった。