| * | 月齢 | 月の名前 | 名前の由来 |
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0 | 朔月(さくづき)・新月 | 陰暦で毎月一日の月。朔は、月が太陽と同じ方向にあって月が全く見られないことをいいます。これは月が見えてません。何もない状態が新月です。古来は月が初めて見えるようになった日、つまり二日月くらいの状態を新月と呼んでいたようですが、暦の発達とともに、月が見えなくなった日と見え始めた日の中間の全く見えてない状態を新月と呼ぶようになりました。天文学上は朔(さく)と呼びます |
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1 | 二日月 | 陰暦で毎月二日の月。既朔(きさく)ともいわれます。眉よりも細い月が透き通るようです。 |
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3 | 三日月・眉月・若月・初月・虚月・蛾眉・織月・月の剣 | 陰暦で毎月三日の月。鎌のように細い月で、その鋭い形から霊力があると思われていたようです。一般には新月から2~3日たった細い月のことを言います。眉月、蛾眉、若月、などとも呼ばれました。三日月には独特の霊力が宿るという信仰が古くからあり、戦国時代に尼子家の再興に力を尽くすも果たせなかった山中鹿之介が三日月に向かって「我に艱難辛苦を与え給え」と祈ったという話は有名です。 |
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7 | 七日月・上弦の月・弓張月・恒月・半月・破鏡 | 新月から満月になる間の半月です。上弦のことです。弦月(ゆみはり)ともいいます。月が沈むとき弓の弦が上向きになるところから上弦・上の弓張りと呼びます。また、玉鉤(ぎょっこう)ともいいます。玉鉤とは古代中国に儀式のとき革帯をとめた玉で作ったかぎのことだそうです。 |
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10 | 十日夜・十日月 | 陰暦で十日ころの月。陰暦10月10日の夜(とおかんや)には収穫を祝います。 |
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11~12 | 十日余りの月 | 十日を過ぎて見られる月の意味。 |
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13 | 十三夜月・十三日月 | 満月の2日前の月で、満月に次いで美しいとされました。特に陰暦9月のものは後の月(のちのつき)、豆名月、などともいいます。陰暦で毎月十三日の月のことですが、特に陰暦9月13日の月をさすこともあります。「のちの月」として十五夜についで美しく、縁起のよい月とされています。 |
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14 | 小望月・待宵月・十四日月 | 小望月(こもちづき)ともいい、満月の前日の月です。また、中秋の名月の前夜ということで、待宵ともいいます。 |
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15 | 十五夜月・十五日月・望月・満月・三五月・名月・天満月 | 満月、望(ぼう)、望月(もちづき)、ともいいます。月がまんまるくなる日のことです。だいたい旧暦の15日~16日頃に起きます。言葉遊びで「三五の月」(さんごのつき)という言い方もあります。とくに8月15日の月をさすこともあります。十五夜をさす言葉に三五(さんご)があり、三五の月ともいいます。「中秋」は、7月を初秋・8月を中秋・9月を晩秋と呼んだことに由来するそうです。 |
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16 | 十六夜 ・十六日月・既望・不知夜月 | 十五夜の翌日の月です。「いざよい」とは「ためらう」という意味で、満月より少し出るのが遅れるので「月が出るのをためらっている」ということからこの名前が付きました。阿仏尼作の旅日記「いざよひ日記」は、十六日に京都を出発した為、その名があります。 |
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17 | 立待月(たちまちづき)・十七日月 | 陰暦十七日の月。日没後、立って待っているうちに月が上ることから立待ち月と呼ばれています。「たちまち」は「立ち待ち」。十五夜の2日後の夜の月です。月が出るのを、まだかまだかと立って待っている、ということからこの名があります。 |
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18 | 居待月(いまちづき)・十八日月 | 「いまち」は「居待ち」。十五夜の3日後の夜の月です。月が出るのを、立って待っていたのが疲れてしまい、座って待っていたら出てくる、ということからこの名があります。陰暦十八日の月。居待ちとは、座って待つことで十七日月よりさらに月の出が遅いという意味。 |
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19 | 寝待月(ねまちづき)・十九日月 | 陰暦十九日の月。臥待ち・寝待ちとは、19日頃には満月の月の出から4時間程遅くなることから、もはや月は寝て待つという意味です。「ねまち」は「寝待ち」。十五夜の4日後の夜の月です。月が出るのを、座って待っていても出てこないので、とうとう寝て待っていたらやっと出てくる、ということからこの名があります。臥待ち(ふしまち)ともいいます。 |
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20 | 更待月(ふけまちづき)・二十日月 | 陰暦二十日の月。夜も更けてからようやく出る月と言う意味です。亥の正刻(午後10時頃)に上ることから、亥中の月とも呼ばれます。「ふけまち」は「更け待ち」。もう夜も更けた頃まで待たないと出てこないので、この名があります。また亥の刻の真ん中ころ(つまり22時頃)に出てくるというので「亥中の月」(いなかのつき)ともいいます。 |
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21~22 | 二十日余りの月 | 二十日を過ぎて見られる月の意味 |
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23 | 二十三日月・下弦の月 | 満月から新月の間の半月で、月が沈むとき弓の弦が下向きとなることから下弦・下の弓張りといわれます。陰暦二十三日の夜半過ぎに月待ちをすることで、願いごとがかなうといわれています。(二十三夜待ち)下弦の月のことです。真夜中になって出てきますが、「二十三夜待ち」といって、わざわざこの月を見るために起きておく、という風習もありました。 |
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26 | 二十六夜・二十六日月 | 陰暦二十六日の月。夜半に月の出るのを待って拝したと言われています。逆向きの三日月のことです。早朝3時頃のぼるのですが、これまで起きているという「二十六夜待ち」もありました。この月が上るところを見ると、その月の中に阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)が見えるという伝説がありました。 |
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29 | つごもり・晦日月・三十日月 | 月がこもり隠れるという意味の「月隠」(つきごもり)が変化した晦(つごもり)は毎月の最終日を言うようになりました。 |