シックライフ・シックハウス症候群・         化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

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2006年06月24日
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カテゴリ: 室内濃度指針値



 厚生労働省により室内での濃度指針値が設定された13物質の他に、室内環境中には数百種類にのぼる揮発性有機化合
 物があります。

 それらの個別の指針値を設定することはかなり困難を極めると考えられます。

 そこで室内空気質のTVOC(総揮発性有機化合物)の暫定目標値の設定が行なわれました。


 この TVOC(総揮発性有機化合物) とは、

  Total Volatile Organic Compoundsの略で、そこに存在するVOC(揮発性有機化合物)の総量のことを指し、
  複数の揮発性有機化合物の混合物を可能な限り、同定、定量した濃度レベルのことです。

    ※ 一般的にはガスクロマトグラフ法により分離定量されたVOCの総計といわれていますが、研究者や



 この辺りについてはNPO法人シックハウス診断士テキスト(上)第一章の中にある「TVOC(総揮発性有機化合物)」についての
 説明文(一部改編)を参考にさせてもらいます



  事実上不可能である。

  しかし、厚生労働省により 室内での濃度指針値が設定された13物質 以外のガイドライン値(指針値)を設定しな
  いままにしておくと、ガイドライン値の設定された物質のみの濃度は下がるが、規制のない物質の濃度は逆に
  上がるという現象が起きる。

  このような弊害をなくすためには、個々の物質だけでなく、化学物質全体として枠を設定する必要がある。

  そのような考え方でとられるのが、TVOCの規制で、必ずしも医学的根拠に基づくとは言えないが、厚生労働省
  が実施した居住状態にある住宅での実態調査結果を基として合理的に達成可能なレベルとして判断されたもの
  ということで、室内空気質のTVOC暫定目標値を400mg/m3とした。



 室内環境中にある個々の化学物質の指針値を設定するのは非常に困難であると思いますが、それに伴い起こる弊害を
 放っておくわけにもいかないという考えがあったように思います。

 実際にTVOCに関する学術的根拠を確立するのに、医学的に問題のない根拠を待ち続けていたのではTVOCの指針値は
 できないという中で、暫定目標値という形で設定されたといえます。






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最終更新日  2006年06月27日 18時35分26秒
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