シックライフ・シックハウス症候群・         化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

シックライフ・シックハウス症候群・         化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

2006年07月20日
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 衣類(繊維製品)には、しわ防止剤・防縮剤などの性能を与えるために樹脂加工剤として ホルムアルデヒド を使って加工されて
 いるものがあります。

 そこで、ホルムアルデヒドは衣類などの繊維製品は「 有害物質を含有する家庭用品に関する法律 」によって規制されています。


 具体的には、下記のようになります。


  ■  生後24か月(2歳)以下の乳幼児用

     ・繊維製品のうち
       おしめ、おしめカバー、よだれ掛け、下着、寝衣、手袋、靴下、中衣、外衣、帽子、寝具 

ホルムアルデヒドの含有量が16ppm以下 であること


  ■  子供・大人(24か月以上)用

     ・繊維製品のうち
       下着、寝衣、手袋、靴下及び足袋

     ・かつら、つけまつげ、つけひげ又は靴下どめに使用される接着剤

ホルムアルデヒドの含有量が75ppm以下 であること


      ※ ベビー用繊維製品については、販売時には、ホルムアルデヒドの残留規制があり、ホルムアルデヒドは原則検出
        されないこととなっています。



 ここで気づくのは 24ヶ月=2歳と3歳では大幅に規制が緩くなっている ことがわかります。


 製品も少なくなっています。


 これは以下の理由によります。

   ・赤ちゃんがなめると予想される。




 しかし、この中で、 3歳児と成人で一緒の対応をしている ところに次のような疑問が残ります。

   ・子供でも物を口に入れる場合もある。

   ・子供は、成人よりも肌が敏感であるといえる。



 さらに、このような規制があることも知らないために、知らずしらずに下記のような間違いを起こしているケースがあります。


   ・生後24ヶ月以下の乳幼児の繊維製品には、大人のものよりも低いホルムアルデヒドの含有量の規制がありますが、
    実際には一つの例として子供を寝かせるときに通常のバスタオルを使用している場合があります。

ようするに大人用の繊維製品も乳幼児用のも同じように考えて当たり前のように使用されているということです。


   ・ホルムアルデヒドは、繊維などに吸着しやすい性質(移染)がありますが、乳幼児の繊維製品と大人用のものを一緒
    にしておいたり、近くに置いておくと移染する可能性が高くなります。


   ・販売されているところ(売り場)で乳幼児製品が包装されてなかったり、一般商品の近くで売られている場合も移染する
    可能性が高くなります。

     ※ 製造後は基準値以下であっても輸送や保管、店舗での展示中に「違反品」となるケースも多く、
       特に厳しい基準が設けられているベビー服での違反が目立ちます。


   ・タンスにホルムアルデヒドが使用されている場合、そこへ収納する繊維製品に移染します。


 さらに気になるのは、繊維製品のうち、生後24ヶ月以内の乳幼児用の衣類はこの法律で含有量が規制されていますが、
布製のおもちゃは規制の対象になっていない ことです。

 又、食品衛生法で規制されるおもちゃにも含まれていません。

 布地にはホルムアルデヒドを含む加工剤を使用したり、別のものからホルムアルデヒドが移ったりすることがあります。
 それら布製のおもちゃを乳幼児がなめたり、肌にこすり付けたりして遊ぶこともあります。

 もし布製のおもちゃにホルムアルデヒドが含まれていた場合、皮膚の敏感な乳幼児や特にアレルギー体質の乳幼児や
 子供に皮膚炎などの障害を起こす可能性があります。


  ※ 乳幼児向け布製おもちゃについては、(社)日本玩具協会が自主基準である「玩具安全基準」を作成し、基準に合格した
    ものに「 STマーク 」を表示することを認めています。
    ホルムアルデヒドについては、その基準のひとつとして、家庭用品規制法の「生後24ヶ月以下の乳幼児用繊維製品」に
    準じた基準が定められています。


 又、皮膚に直接使用される医療用などのサポーターも規制の対象になっていないのも懸念されます。


このように現状の法規制に対しても疑問点もありますが、それ以上に、我々が生活で身近に使用されるものにホルムアルデヒ
ドの規制がかかっているのを知らずに、規制されている製品の取り扱いを間違って行い、規制されている意味をなさなくしている
現状があります。


 この辺りについては、

   「シックハウス問題が教えてくれていること」の項をご覧ください。






 【対策】

  ・ホルムアルデヒドは水に溶けやすい性質があるため、新品の場合、着用前に一度洗濯する。

    ※ 但し、洗濯した衣類をホルムアルデヒドの放散するタンスにしまうとホルムアルデヒドが移ることがあります。

  ・乳幼児の健康被害を防ぐためには、布製おもちゃを購入するときには洗濯が可能なものを選び、購入後はいったん洗濯して
   から遊ばせる。






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最終更新日  2006年07月20日 10時51分49秒


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