シックライフ・シックハウス症候群・         化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

シックライフ・シックハウス症候群・         化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

2006年08月18日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



 壁紙には主素材以外に、様々な添加物が添加されています。


では、一体どのような添加剤があるのでしょうか?


可塑剤

  塩化ビニール壁紙の場合、塩化ビニール単体では硬くて柔軟性がありません。そこで分子量が小さい可塑剤を、分子量が
  大きな塩化ビニールに添加することにより、ベアリングのようなはたらきをして柔らかくしています。

  年数を経て硬くなってしまった壁紙などは、この可塑剤が揮発してなくなったためと考えられます。
  又、よく塩化ビニールで覆ってある丸イスでは、いつのまにか覆ってあるカバーが端から破れますが、これは可塑剤が蒸発して
  やせ細り、破れる端の部分は張力が一番かかるから破れると考えられます。

   ※ ビニルクロス以外の壁紙であれば可塑剤の問題はまずありません。

【主な可塑剤】

   ・ フタル酸ジ‐2‐エチルへキシル(DEHP)
   ・ フタル酸ジイソノニル(DINP)
   ・フタル酸ジオクチル(DOP)
   ・ フタル酸ジメチル(DMP)
   ・ フタル酸ジエチル(DEP)
   ・ フタル酸ブチルベンジル(BBP)
   ・ リン酸トリクレジル(TCP)
   ・アジピン酸エステル類

    この中でも特に使用されているのが、DEHPとDINPですが、他の揮発性有機化合物と比較して沸点が高いので、
    放散量は少ないとは考えられます。


■ 抗カビ剤、防カビ剤


  カビは壁表面の汚れや、裏面の糊料を餌として繁殖するので、表裏両面に防カビ剤が使用されます。
  又、効果を持続させるために、数種類の薬剤を同時に使用することもよくあります。

【主な抗カビ・防カビ剤】

   ・ チアベンダゾール(TBZ)
   ・ オルトフェニルフェノール(OPP)



■ 安定剤

  これは、塩化ビニルが熱や光で分解(熱分解)されたり、変色してしまうのを防ぐはたらきをします。

【主な安定剤】

   ・有機鉛系
   ・有機スズ系
   ・ カドミウム など金属系


■ 発泡剤

  これは、厚みと断熱性を持たせるために添加されます。

  【主な発泡剤】

   大きく2種類に分類されます。

膨らし粉のように合成樹脂を膨張させる

    ・アゾジカルボンアミド(ADCA)
    ・4,4’‐オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)
    ・α,α,‐アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
    ・N,N’‐ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)

高圧ガスでプラスチックを膨張させるもの

    ・低沸点炭化水素


■ 難燃剤

【主な難燃剤】

   ・ リン酸トリス(2-クロロエチル)(TCEP)
   ・ リン酸トリブチル(TBP)


■ 着色剤

【主な着色剤】

   ・酸化チタン


 このように主素材に様々な添加剤が添加され、壁紙という製品になります。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年11月01日 09時10分55秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: