■ 分娩台はいや!~畳敷の和室で分娩~

■分娩台はいや!~畳敷きの和室で分娩~

陣痛が5分間隔になったのが午前3時ごろ。

でもその頃はあまり痛くなくてノートに陣痛の長さと時間をメモしたりしていました。

10月24日(日)

陣痛開始から7時間後の午前9時に夫が病院に到着。

この頃はかなり痛かったのですがまだ喋る余裕はあったと記憶してる。

しかし夕方過ぎても陣痛は1~2分置きに来ていて痛くて仕方ないのに、

子宮口が4cmくらいしか開かず、分娩室まではまだまだとのこと。

助産婦さんや夫に背中を摩ってもらったりしたけど

いきみを逃すのは排便を我慢するようにすごく苦しくて悪寒が走るのだ。

いきんじゃいけないワケは子宮口が(会陰)が裂けてしまうからとのこと。
(聞いただけで恐ろしい~!)


とにかくこの世に存在する全ての痛みのなかで最も痛いと言い切れるほど(他は経験ないクセに・・・)すごい痛みであったのは確か!!!!!

その怒濤の苦しみのなか、何を勘違いしたのか実家の父がテニス帰りに
やってきて私の部屋を訪れたのです!!!

注:私は陣痛室では無くて、自分の入院室(個室)で陣痛を我慢(いきみ逃しを)していました。

夫に伝えて父に帰ってもらったのは言うまでもありません。。。

どうも父は昨日のお昼に入院したと母から聞いていたらしく、

もう生まれたのだと思って病院に来たようです。

まったくもう。ちゃんと生まれたかどうかぐらい聞いてきてください!

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分娩室にいくまでの時間はもうとてつもなく長い時間でした。

陣痛開始から実に15時間以上経った夕方頃は痛みの最高潮でした。

その頃でようやく子宮口は7cmほど。

仕方なく助産婦さんの付き添いのもと、病院の階段を昇り降りしたり、

他の病棟まで歩いていったりして、子宮を開かせるようにいっぱい動きました。


10月25日(月)日付けが変わった午前0時。

ようやく子宮は9cmまで開いたので分娩室に入ることができました!

付き添いでいた夫は、当初遠慮すると言っていたのに分娩にも立ち会うことになりました。

分娩室はまるで旅館の一室のように畳になっていて

そこに白い綺麗なお布団セットが1セット敷いてありました。

ノグチ・イサムのモダンなオレンジ色の間接照明で心地よい雰囲気に包まれてました。

蛍光灯がまぶしい、まるで手術室のような分娩台の部屋も隣にありましたが・・・。

もし私と同じ時間に分娩してる人がいたらこの畳の部屋は使えなかったので本当に幸運でした。

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1時間弱でようやく

『もう、いきみ逃ししなくていいですよ~。あと3回陣痛がきたらいきんでいいからね』

と助産婦さんの有り難いお言葉!

しかし腹筋の弱い私はいきむのも下手でなかなか出そうで出ない・・・。

赤ちゃんの頭は何度も見えかくれしてるのに。

赤ちゃんの心拍を計るドプラーもつけながら、

「心拍落ちてます!頑張って!」

なんて言われたりしたので、心配した夫は目をつむってずっと祈っていたようです。

最後の5分は小児科の先生が来て、赤ちゃんの様子が心配だと立ち会ってくれていました。

そして・・・・・・

2004年10月25日(月)午前3時50分。

体重2794g、身長49cmの女児、

陣痛から25時間後にようやく娘モユが誕生しました!!!

どこも切れずに自力で子宮を開いたのですが、悪露がでるまでに出血がかなりあったようです。

布団の上で放心状態の私に、生まれてへその緒がついたままのモユを
カンガルーケア(産後すぐに母親の胸に乗せ抱っこすること)で持って来てきれました。

そしておっぱいもくわえさせてみました。

母乳はすぐに出なかったけどその「乳頭をくわえさせる」行為が大事なんだそうです。

そして30分はそのままカンガルーケア。

2005-12-08 15:09:33

そのあと、生まれたてのベビー・モユは初めての沐浴、体重と身長の測定をしてもらいました。

夫は体重計に乗せられたり産着を着せられているモユをパシャパシャと沢山写真を撮っていました。

出血量が多かった為、私は3時間そのまま畳の部屋の布団で休むように言われました。



2005-12-08 15:01:28

2005-12-08 15:00:21



出産という大仕事を終え、モユが生まれた感動と陣痛が無くなった嬉しさの半分半分というのが正直な気持ち。

自分が『ナチュラル・バース(自然分娩)』が出来たことに、かなり興奮していたのも事実です。

そして5日間の入院生活中は母子同室。

初日は泣かなかったけど2日目からは

「オハ~!オハ~!」

って泣きはじめました。

助産婦さん達が居るナースステーションまで聞こえるほど声も大きくて

『あら~まあ元気ね~っ』て助産婦さんに言われ続けたモユさんでした。


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