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2006.11.01
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ジェフリー・ラッシュ・・・・・・・・・・・・・マルキ・ド・サド侯爵
ケイト・ウィンスレット・・・・・・・・・・・・マドレーヌ
ホアキン・フェニックス・・・・・・・・・・・・クルミエ神父
マイケル・ケイン・・・・・・・・・・・・・・・コラール博士

ストーリー
サド侯爵の晩年の話。
舞台劇の映画化。

18世紀末のフランス。猥褻文書の罪でナポレオン体制下の警察に逮捕されたサド侯爵(ジェフリー・ラッシュ)は、シャラントンの精神病院に送られる。金の力で特別待遇を受ける彼は、広い部屋で執筆の自由を与えられていた。
そして、クルミエ神父の知らぬ間に、好奇心旺盛な小間使いマドレーヌの手によってサドの文章は世に渡り闇出版されていた。
しかしその小説はナポレオンにも知れるところとなり彼の命を受け、コラール博士がこの病院の新しい院長として赴任する。
コラールの指摘を受けサドの文章が出版されている事を知った神父は、サドの部屋からペンと紙を没収。
だが、サドはあらゆる手段を使って小説を書いていく・・・・

~~~~~~~~~~~~

一人の小説家の執念と、若き純粋な神父の挫折、そんな映画でしょうか。

ちょっと躊躇していたんですよね、サド侯爵の話だし^^;)
若い頃のサドの話は、有名すぎるくらい有名だし、なにかの小説でも彼の話を読んだ事がありますが、晩年サド侯爵が猥褻文書配布の罪で逮捕されていたんですね~~。
サド侯爵夫人の希望により牢獄ではなく精神病院に入ったのでした。
この夫人が出てくる場面がありますが、愛というか憎しみというか・・感じ取れます。
確かに彼女は侯爵を愛していたのでしょう。
また侯爵も彼女を愛していたんですよね、ふたりの愛がねじれていると感じますが、そういう詳しい事はここでは描かれていません。
あくまでも、晩年のサド侯爵の話ですから。

とにかくこれでもかと、あの手この手で小説を書こうとする執念の作家の話でもありましたね。
その執念、抵抗、驚くべきものでした。
しかし、すごい創作力ですよ。
彼が書いている時の喜々とした様子は、文章を書く時に苦しんだりする(かどうか知らないけど)作家の方々には羨ましいかもしれない、などと思います。
沸いてくるように彼の頭には小説が浮かぶのでしょうかね~~。
しかし、そこまで自分の小説にこだわるのはどうしてか?
それはサド侯爵自身の問題もあったのかもしれませんが( 性的不能 )それだけなんでしょうか?
それだけではないんでしょうね~。

ジェフリー・ラッシュは、パイレーツ・オブ・カリビアンのあの骸骨になっちゃう船長ですよね。
更に、ピーター・セラーズの愛し方ではピーター・セラーズを演じているのですね。
ここでは「サディズム」という言葉だけで判断されるけれど、人間としてのサド侯爵の姿を見せてくれます。
さすがです、迫るものがありました。

一方、純粋ともいえるクルミエ神父。
彼自身が知らないだけで、彼の理想は空回りしていたんですね。
彼のマドレーヌへの気持ちは神父として許されない事。
そんな気持ちを押さえ続けた結果、彼は苦しんでいくんですね。
それは、まさにサドの書く小説の題材のようでしたね。
彼の心の変化、見ごたえありました。

そのクルミエ神父を演じていたのがホアキン・フェニックス。
そうかあ、やっぱり彼は演技力あるのでした。
この時の顔はまだ「でかい」という気がしませんでした(笑)
若き、理想に燃える神父という感じでよかったです。

その神父が密かに思いを寄せる(密かでもなかったかな・・)マドレーヌ。
好奇心旺盛で、サド侯爵の小説をワクワクして読み、サド侯爵に惹かれているマドレーヌ。
小説の中で、自分が悪女になり違う自分になることで現実の生活を耐える事ができると、彼女はいうのですが、それは真実なのか口先だけなのか。
それは民衆の言葉の代弁とも受け取れますね。

でも彼女は実際は、神父を好きなのかサド侯爵に好意を寄せているのか、よくわかりませんでした。
普通に考えれば、若い神父の方ですよね・・多分。
私をこの病院から追い出さないでと懇願する彼女は、真実神父に惚れているんだと思ったんですが、ただ単にサドの小説をもっと読みたいが為か?とも思えたり・・^^;)
このマドレーヌといい、コラール博士の若い妻シモーヌといい、なかなかしたたかなんです。
とはいえ、マドレーヌのラストは悲惨なものでしたねえ~。

コラール博士の治療って、当時はこういうものだったのでしょうが、拷問ですね。
治療に意味が無いですが、それによって彼は金をもうけ図太く生きていくのです。
こういうしたたかさが無くちゃ生きていけないのだなあと、感心してしまいますね。

コラール博士は、マイケル・ケイン。
「奥さまは魔女」で、N・キッドマンのお父さんでしたね。
この博士のいやらしそうな所や権力にしがみついている所など、やな奴だあと思わせます。
うまいもんです、さすがですね^^)

そうそう、ナポレオン皇帝(ロン・クック)がちょこっとでてきますが、王座に座ると足がつかず、足先がぶらぶらしている絵はかわいいのでした^^)

なかなか、面白い映画でした。















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最終更新日  2006.11.04 00:39:18
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