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2006.12.20

メルキアデス･エストラーダの３度の埋葬

(4)

テーマ： DVD映画鑑賞(14667)

カテゴリ：～2006年　映画・ドラマ

これも、皆さんが結構良い言われているのを見ておりました。
でも、題名が長くて見るのが遅れたのです･･？？（笑）

しかし、トミー･リー･ジョーンズさんといえば、あの缶コーヒーのCMの宇宙人じゃありませんか＾＾）
このCMって面白いですよね♪
八代亜紀に泣く宇宙人トミーの次は、どんな物を見せてくれるのでしょうか。
楽しみです＾＾）

トミー・リー・ジョーンズ監督

トミー・リー・ジョーンズ・・・・・・・・・・・・・ピート・パーキンズ
バリー・ペッパー・・・・・・・・・・・・・・・・・マイク・ノートン
フリオ・セサール・セディージョ・・・・・・・・・・メルキアデス・エストラーダ

ストーリー
テキサスに不法滞在しているメキシコ人、メルキアデス･エストラーダ。彼は親友のピートと、ある約束を交わしていた。それは「俺が死んだら、故郷のヒメネスに埋めてくれ」というものだった。そんなある日、メルキアデスが銃弾に倒れ、ピートは犯人が国境警備員のマイクであることを突き止める。メルキアデスとの約束を守るために彼の遺体を掘り起こしたピートは、強引に連れて来たマイクと共に、メルキアデスの故郷を目指すのだが…。

～～～～～～～～～～～～

回想という形で、メルとピートとの交流を見せる。
ピートが、そんなにメルに惹かれたのはなんでだろうねえ。
メルの素朴な所かなあ。
そう、あとはピートが孤独だという事もあるんだろうね。
メルもふるさとを離れ、家族の写真だけを胸に一人見知らぬ外国にいる。
その孤独な所も、ピートは惹かれたのだろう。

一方、国境警備員のマイクは、妻とうまくいかない。
妻とうまくいかないのではないな、妻の不満に気がつかないんだね。
そんな彼が誤ってメルを射殺してしまった。
しかし相手は不法滞在のメキシコ人だ。
そういうわけで、警察も動かずに何もなかったように済まされてしまう。
とはいえマイクは、罪の意識をもっていたのだけれども・・・・

そして、ピートはメルを殺した犯人がマイクであると知り、マイクを無理やり拉致誘拐しメルの遺体を掘り返させ、マイクとともにメキシコに向かうのだ。

～～～～～～～～～～～～

ピート強し！
マイクの方が若いけど、ある意味へなちょこなんだね（笑）
ほとんど暴力的に連れられていかれるマイク。
殺人を犯した罪は感じるけれども、なんで自分が死体と一緒に山越えしてまで行かなくちゃならないんだ！！
しかし、逃げ出したらピートに殺されるかもしれない・・・
ピートはクレイジーだ～！

でも、ピートの｢殺した男への責任を取れ｣という気持ちは、分かるなあ。

死体の処置というのは、確かに大変。
でも、いくら大事な親友だとて死体の顔を毎日拝まなくても･･
ああ、これが土葬ではなく火葬だったら『骨』を持っていくわけだからもっと、楽だったろうにねえ。
｢こんなに顔が変わっちゃって･･｣としみじみピートも死体に声をかけていたけど、そりゃ変わるよね。
ここまで親身になってくれるとはメルも幸せものだ。
とはいえ、この難業をするピートは、やっぱり自分の為でもあるんだろう。
別れの儀式、でもあるね。
残された者の別れの儀式。
少々行動はとっぴだったけど、気持ちはすごくわかる気がする。

でも、ラストにメルの真実の姿を見せられて、ピートはどう思ったのかなあ。

散々な目にあったマイクが最後に、ピートの事を気遣う
｢一人で大丈夫か？」

～～～～～～～～～～～

メキシコからの不法侵入者の姿も見せ、国境のこちらと向こうの世界も見せる。
そんなに違いがあるの？って思いながら見る。
どっちがどっちか、実はよくわからなかったりして・・・
まあそういう社会的なことも織り込んだ作品なんだろう。

でも、それよりもやっぱりピートとマイクと死体の旅が大変でねえ～。
ちょっと、ユーモアさえ感じる死体の扱い。
マイクの悪人顔が、またいいんだよね～（笑）

ところで、旅の途中の盲目の老人との交流。
息子がもう半年も来ない、息子はガンだと言っていた。
もう息子はこないだろう、自殺はしたくないので自分を殺してくれとピートに言うのだ。
それに対して、ピートは神には逆らえないと老人の願いを無視して去っていくんだよね。
何故このシーンが入るのか、考えてしまうね～。

この映画は男の友情の話だったりするわけだが、若者よりはやっぱり年を重ねた人が見ると、いろいろ考えるんじゃないかと思う。
かくいう私も、さてどんな生き方をしてどんな死に方しようかねえと思ったりしてね＾＾）

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