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2009.02.26
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カテゴリ: 2009洋画
この作品は2008年12月より全国上映中。




ライアン・ゴズリング
エミリー・モーティマー
ポール・シュナイダー
ケリ・ガーナー
パトリシア・クラークソン

ストーリー
 雪に覆われた小さな田舎町。町の人たちからMr.サンシャインと呼ばれ慕われている心優しい青年、ラース。しかし、純粋すぎるがゆえに極端にシャイで、女の子とまともに話すことも出来ない。そんなラースを心配していた兄夫婦のもとに、ある日、当のラースが彼女を紹介しにやって来た。しかし驚いたことに、その彼女とは、インターネットで購入した等身大のリアルドール“ビアンカ”だった。困惑する兄夫婦は医師に相談し、当面ラースの妄想に話を合わせるようにとの助言をもらう。そこで、町の人たちにも協力を仰ぎ、みんなでビアンカを生身の女性として扱うことにするのだが…。

ラース1

とっても現代的な話なのかも。
コミュニケーションが下手なのはこの主人公のラースだけではないから。
とはいえ、たんにとってもシャイな青年の話という風にも受け取れるんだけどね。
そこが深刻にならないうまいバランスなのかもしれない。

ラースは特に女性が苦手。
兄嫁はあれこれ気を使ってくれるけれども、それもうっとうしいと思っているのよね。
その原因はあまり詳しくは語られないけれども、子供の頃の母親の死が原因らしい。
そして兄が語るように母をなくして落ち込む父親とラースを二人だけにしたことが原因なんだろうか…まあそういうこともあるのかもしれない。
でも詳しい事はラース自身に聞かないとわからないのよね。

兄とラースが納屋で語るシーンがある。
「大人になるってどういうことだと思う?」とラースが聞くのだ。
はっきり言ってこの質問をいい大人のラースがするということ自体、ちょっとこれは問題じゃないかと思ったりするのだけど。
しかし、今まで大人になることを拒否してきたラースがこの質問をすることができたということは彼が一歩前向きになったということなんだと思う。

もちろん自分だけの世界にいることが悪いとは思わないけどね。
そのバランスかな・・・大事な事は。

ビアンカを連れてきたという行動は、ラースにとってどんなことだったのだろうか。
ビアンカと一緒にいようと思った時点で、彼が今の生活から抜け出そうと思い始めていたということなのかもしれない。

もちろん兄夫婦がビアンカを見てびっくりした気持ちはよく分かる。
拒絶したくなるよね。

ラース2

しかし、医師が
「ラースの妄想だが、周りの人が彼の世界を受け入れてあげる事が、問題解決につながるかもしれない」と言う。
そこで教会の仲間に理解を求め、彼らもそれを受け入れる。
この時点でラースが彼らから愛されているとわかるよね。
だから決してコミュニケーションができていないわけではないわけだ・・・

ビアンカの扱いがとってもいいんだよね。
人形じゃないわけだから彼女は町の人々と触れ合うわけで、ボランティアに行ったり洋服屋でモデルしたり・・・

そうなるとラースは「自分だけのビアンカ」じゃなくなってしまうことに気がつくのだ。
自分の都合の良いビアンカじゃなくなっちゃう。

それに気がつくのが大事なんだよね。
自分の勝手に付き合ってくれるということは、時には相手の勝手にも付き合わなくちゃいけなくて、それは結構面倒だったりするんだけど、それが時にとっても面白かったり楽しかったりもするのだって。
共有する喜びというかね・・・
そしてもちろん、時にはすごくつらくて悲しかったりすることでもあるんだって。
そんな繰り返しが生きているとたくさんあるんだよ~~。

徐々に、徐々に、何かが変わっていくラース。
ライアン・ゴズリングが繊細な演技をみせている。
時にちょっとキモさも感じるかもしれないけど、ラースの優しさにホッとしたりもするのだ。
やさしすぎるって生きにくいよね。

ビアンカは人形なんだけど、すごい存在感だよね。
私もだんだんビアンカがかわいく見えてくるのよ、(o ̄ー ̄o)

兄さんはポール・シュナイダー。
「ジェシー・ジェームズの暗殺」で印象深いね。
ちょっとお髭が青々していて、むむ~~って思うけど(笑)ここでは慌てふためきながらも弟を思う良い兄さんなのだ。
まあ、この手の顔はどっちかと言うと悪っぽい顔なんで、そのギャップがおもしろいかも~。

私が素敵だと思ったのは「エイプリルの七面鳥」でも印象的だったパトリシア・クラークソンだなあ。
魅力的な女性だよね、(゚ー゚)(。_。)ウンウン


ところで、「ラースの世界を丸ごと受け入れる」っていうのって、実のところ我が家の認知症の義母のことにも当てはまっているんだよね。
あ~、まったくそうなんだよなあって思う。
認知症ということはつまり忘れちゃうわけ。
でも単に忘れるわけではなくてね、覚えていることの時間軸がばらばらになってそれを自分なりに組み立てちゃう。
本人もなんとか忘れた「はてな?」の部分を納得したいのかもしれないよね。
本人は嘘を言っているつもりはないんだけど、本当のことではないわけよ。
でも、「本当か嘘か」ってそれを周りが突き詰めても仕方ないのだ。
そういう場合は「ああ、そうだね~」と受け入れるしかない。
この「受け入れる」というのが、簡単なんだけどなかなか難しいのだ。
ついつい「本当は違うのに」と思っちゃうでしょ。
忘れたことにイライラもするでしょう~~。
なんか、周りの人は人間を試されているような気がするのよね(笑)
ああ~~、心の広い人間にならないとねえって。
まあ、現実問題として簡単にはいかないよね。
四六時中一緒の家族ならなおさらね。
もちろんそれはそれで、普通の家族の感情だと思うのだ。
時には爆発もするでしょう。
忍耐ばかりでは介護はできないからなあって思うし。

しかし、ちょっと残念なのはラースのように前向きの方向に義母は行くことはないのだろうと知っていることだよね。
この先、さらに進むのだなってわかっているのはねえ、悲しいため息が出ちゃうねえ。

おっと、このラースの話から義母の話になってしまったわ^^;)

というわけで、この映画いい映画なんで、チャンスがあったらご覧ください。と〆ておくね^^)














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最終更新日  2009.02.26 22:19:23
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