第7話 「 朝 」


葵羅の部屋いっぱいに音量最大の目覚ましが鳴り響いた。
「ん・・。ん~!!!よく寝た~~♪♪さてっ、したくしなきゃ!!!」
葵羅はベッドから起きて、洗面所に向かった。

そして、朝柄と克聖は・・・。
「朝柄~!!!いつまで寝てるんだ~!?起きろ~!!」
「ふわぁ~・・。あと5分~・・。」
朝柄の目覚ましは、いつも克聖だった。
「ったく・・。俺だけ先に行くぞ~遅刻しても知らないからな~!?」
「う・・?あっ!!忘れてた!!!ちょっと、克聖待ってよ~!!」
そして当の茄稀は、まだ起きる様子もなかった。
そして克聖、朝柄、葵羅は準備を終えて茄稀の家に向かった。
「えっと~・・茄稀の家ってこっちだっけか?」
葵羅が2つある道の左を指差して聞いた。
「え?こっちじゃないっけ?」
朝柄は右を指差していった。
「はあ・・。葵羅。。いいかげん幼なじみの家くらい覚えろよ。」
そう言うと、克聖は右の道に入っていった。そのあとから、葵羅、
朝柄は付いていった。少し歩いていくと茄稀の家に着いた。
葵羅はチャイムを押した。ピンポ~ン♪
すると、出てきたのは茄稀ではなく、妹の美悠だった。
「おぅ。美悠~。茄稀準備できてるか?」
「あっ!ちょっと待ってね!!おにいちゃ~ん!!!来たよぉ~!!」
1分後。茄稀が階段をドタドタ降りてきた。
「わ、悪い。寝てた。」
「あたしに遅刻するなとか言っといて、本人が遅刻~?」
葵羅がニヤついて言った。すると、いきなり克聖が笑い始めた。
「ね、寝癖が・・・。あはははは!!」
「ホントだぁ・・。プッ。」
それを聞いて朝柄、葵羅も笑った。
「あ・・。やば。ちょっと待ってろ。即行で直してくるから!!」
また、茄稀は家に入っていった。そして直ったのか、数分で出てきた。
「ほ~ら!!早く行こっ!!バス間に合わないよ!!!間に合わなかったら
茄稀。あんたがバス代負担してね~♪」
葵羅が、茄稀に言った。
「マジかよ・・。」
「マ~ジでぇ~っす♪」
そして、4人はバス停に少し早足で向かった。

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