緑と清流

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神秘家の庵

神秘家の庵

2009.01.09
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カテゴリ: その他
写真は「冬晴れ」
冬晴れ


ことわざ
「鬼の居ぬ間に洗濯」
 主人や上役が留守の間に、息抜きすること。


わらしべ長者 1

「長谷に参りし男、観音の助けによりて富を得たる語」

 今は昔、京に父母も妻子も知人もいない若い侍がいた。(当時の侍とは武士のことではなく、貴族の家の警護や雑用など行っている身分の低いものだった)
 若侍は長谷の観音に詣でて、

と言って、観音の前で夢を見るために寝てしまった。
 寺の僧たちがそれを見つけて、
「これはいったい誰だろう、見れば食べ物もないらしい、もしここで飢え死にしてしまったら、寺に穢れがでる(当時の仏教寺院は、葬式宗教ではなかった)一体どなたを師とする人であろうか」
と言った。若侍は、
「私は貧しい者で、師もありません、只、観音様を崇敬しているだけです、食事をする所もありません」
と言った。
 僧たちはそれを聞いて、相談した。
「あの男は、観音様を恐喝している、ここで死なせては寺の一大事だ、しからばあの男を我々で養わなければなるまい」
と決めて、皆で交代で食物を与えた。
 若侍はそれを食べながら、観音の前から去らず、昼夜念じ3×7の21日目になった。
 その夜の夢に、観音様の御簾の奥から僧が現われ、若侍に告げた。


 夢から覚めると、世話になった僧房を訪ね、食事をいただいて外へ出た。
 大門の所で、石につまずいて転んでしまった。起き上がろうとすると、手に藁が当たった。
「これが賜り物か?」
と思ったが、夢のお告げを信じて捨てずに持ち去った。
つづく







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最終更新日  2009.01.09 11:33:57


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