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2004年04月28日
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カテゴリ: Essay
 今日は亡くなった母の誕生日だ。
 通勤電車の中で、ふと思い出した。
 天皇誕生日(現在はみどりの日)の前日、というので我々は忘れなかった。

 母は75歳まで後もう少しという4月2日に、あの世へ旅立った。晩年は三年くらい病院へ入ったきりだった。
 当時、わたしは遠くへ住んでいてなかなか母を見舞うことができなかったのだけれど、三日三晩夢枕に母が立つので、何かを感じて帰郷した。一週間ずっと付き添って嫁ぎ先まで戻ってみると、訃報が入っていた。母は、あの時、わたしに会いに来ていたのだと思った。
 わたしは両親に一番心配をかけた娘だったから、気がかりだったに違いない。そのうえ甘え上手で、父なぞは、目の中に入れても痛くないといった溺愛ぶりだった。

 父が先に亡くなって、母は五年後に後を追った。ちゃんと妻としての役割を果たしている。父が亡くなった時、母は号泣し、父を心から愛していたのだと言った光景が目に浮かんだ。わたしは、その両親の教えに添えなかった。残念だけれど。


 この季節は、泰山木の根元で濃い紫の牡丹が艶やかに咲いているだろう。 
 目を閉じると、母と過ごした日々がめまぐるしくフィードバックした。それは、今のわたしと同い年の母の姿だった。








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最終更新日  2004年08月28日 17時04分24秒
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