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2004年06月08日
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テーマ: 過保護とは?(1)
カテゴリ: Essay
 子育てをするとき、わたしの背後にはいつも母の姿があった。困ったとき、どうしても選ばなければならなくなったとき、そんな時は必ず、「母ならどうしてくれただろう」と思い起こしてみるのだった。脈々と受け継いだ母のDNAを、わたしは信じて疑わなかった。

 母のすべてが正しかったわけではないだろう。
 でも、わたしが尊敬してやまないのは、やはり母が七人の子供を健やかに育てたということである。わたしが、たった二人の娘の子育てに、四苦八苦したことを思うと、今のように豊かではない時代、想像を絶する苦労があったと推測できた。

 母は、短歌を詠んだり、文章を書くことが得意だった。短歌などは、新聞の投稿欄に何度か載ったと喜んでいたのを思い出す。
 わたしの学生時代の、ほとんどの作文、論文の宿題は、母がやってくれた。中学校の弁論大会に選ばれたとき、わたしは文章が書けなくて焦っていた。すると、翌朝、机の上には文字の埋まった原稿用紙がおいてあった。いけないことだけど、わたしは恥をかかずにすんだし、拍手喝さいを浴びた。教育上、よろしくないことはさておいても、わたしは母のDNAを受け継いだのか、文章を書くことが大好きになっていた。 そんな母を思い出しながら、二人の娘の宿題は、せっせせっせと手伝った。それなのに、彼女らはちゃんと文章が書けるから、祖母のDNAをこれまた、運良く受け継いだのだろう。

 今、二人の娘は二十歳を過ぎた。
 わたしが仕事に向かうとき、深夜のバイトの疲れでまだ夢の中にいる。わたしは職場に着くと、必ず電話で起こしてやるのだけれど、それを見て同僚が「過保護だなぁ」と笑う。
 わたしは、学業とバイトを両立させながら、家計を助けてくれる彼女らに感謝の気持ちでいっぱいだ。周囲になんといわれようと、わたしがしてやれる過保護なことなど、高がしれている。これからも、できる限りのことはして、娘時代を甘やかせてやろうと思う。わたしの母がしてくれたように。

 ちなみに、高校までは厳しく躾まくったのだから。





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最終更新日  2004年08月27日 15時37分49秒
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