最近、たまにメールが着てるようですね。

返事が無くても、出せる事に満足してみえるかも(表現が違うかな、気持ちのこと)

元ご主人さんのメールする気持ちも、紫苑さんが返事を書かない気持ちも、なんとなく、なんとなくだけどわかる気がする。。

親子の血は切れない、父親も母親も親です!!子供から考えてもそうなのよね。 (2005年02月01日 21時35分30秒)

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2005年02月01日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay

 父が逝ったのは、如月の底冷えのする夕刻だった。
 あれからどのくらいの時間が、わたしの頭上を通過したのだろうか。
 頑固で利己的な父には、我々子供達は随分泣かされたものである。
 でも、どんなに理不尽で許せないと思っても、
 父を心から憎んだことなど一度もなかった。
 今では、すべてが素敵な想い出にすりかわっていた。
 わたしは父との親子関係を思うとき、
 同時に娘達と元夫との関係に思いを馳せるのだった。


 言いにくそうに長女が言った。
 「そうね、何か考えてるの?」
 「うん。お見舞いに行ってこようかと思ってる」
 「そう。きっと喜ぶね」
 「だから母さんの誕生日、
  一緒に過ごしてあげられないけど良い?」
 わたしと元夫の誕生日は近い。
 彼が先で、わたしが後だった。
 わたしの誕生日に近い三連休を、
 父親と過ごしてやりたいと言うのである。
 「良いわよ。母さんのことは」

 「うん。良い」
 「でね、メールを入れたんだ。
  そしたらね、頑張って生きてきてよかったって。
  良いことがあるもんだって、嬉しそうなの。
  病院の許可をもらって、外泊するって」

 「うん」
 それっきり二人は黙り込んだ。

 たとえ何があったとしても、親子の関係は永遠である。
 小憎らしく思った父のことだって、真から憎むことはできなかった。
 まして、娘達と元夫はすこぶる良い関係にあったのだから、
 そうしてあげたい気持ちが、痛いくらい伝わってきた。

 元夫からメールが入った。
 「連休に会いに来てくれるそうです。
  感謝します。ちゃんと育ててくれてありがとう。
  これからも娘達を、僕の代わりによろしくお願いします」
 わたしは、返事を返さなかった。

 「お願いされなくたって、面倒みるわよ……」
 心の中で精一杯の声をあげた。


 わたしは、父のことを思った。
 ただ、22年前に逝った父のことを……。





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最終更新日  2005年02月01日 16時05分22秒
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Re:父の命日(02/01)  

家族  
IHTB  さん
年末に「横浜まちネット」でお会いしましたね。元ご主人の体調はいかがですか。西洋医学ではお手上げの難病も他の方法で改善されることが多くあります。ただ、個人差があることも事実です。その人に合ったものに出会えるといいですね。
プライベートなことですが、長男を心臓病で1才3ヶ月で亡くし、2男を24才で原因不明で急に亡くしました。まったくの健康優良児で中学時代にはバスケットでベスト8までいき、洋画と本が大好きなやさしい子どもでした。偏食も無く185cm,90kgでした。
私は次世代の子どもたちと母体を環境病(主として化学物質によるもの)から守ることに取り組んでいます。関心を持つことが予防の第一歩です。日本にも「予防原則」を培いたいと思っている一人です。
行政などに期待しても無理です。自分と家族の安全と健康は自分で守らなければならない時代です。そのためには正しい情報を得ることも必要ですね。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
人生楽しく生きなければと思い、Never give upで明るくチャレンジしつづけています。 (2005年02月01日 23時43分29秒)

Re:父の命日(02/01)  
わたしは 長男の精神の乱れ方が というより
父を見ているようで 息子を愛する為に
父を憎んでいます
息子のイヤな面を全部父に追わせています

80近い父が死んだら いい思い出ばかりになるんでしょうか
まだ全然わかりません (2005年02月03日 23時22分35秒)

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