PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

紫苑(しをん) @ Re[1]:日々の出来事(11/24) しの〜445さんへ 本当にご無沙汰していま…
しの〜445 @ Re:日々の出来事(11/24) おはようございます。☀ 今日の三重は快晴…
しの〜445 @ Re:カウントダウン1825(10/07) 紫苑さん、こんばんは~☆彡 何気なく、過…
紫苑(しをん) @ Re:ともだち(02/01) ものすごい亀レスでごめんなさい。 美味し…
しの〜445 @ Re:ともだち(02/01) こんにちは~☀ 私もそう思います。 学生…
2005年04月09日
XML
テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay
 起きるか、どうか迷った。
 トイレに行くために、ゆっくりとベッドから降りてみる。
 少しふらついたけど、どうやら大丈夫そうだ。
 ついでに、冷蔵庫を開けて喉の渇きを潤した。
 夕べのうちに長女が補充しておいてくれたらしいゼリーが、
 つるんと喉を越していった。
 食べ物を嚥下するのが、あんなに困難だったのにこちらもOKだ。
 よっし!これで大丈夫。
 わたしは、わたし自身に行動を促した。


 眠そうに目を擦りながら起きてきた長女が、少し心配そうに訊いた。
 「平気。だから午後から鎌倉に行くよ」
 「うん。じゃ夕べ看病しなかった罪滅ぼしにお供します」
 本当に久しぶりの熱だったので、彼女も心配なのだろう。

 わたしは、大急ぎで洗濯や掃除に取り掛かった。
 大体片付いて仕度できた頃には、三時を少し回っていた。
 それでも、わたしは桜が見たかった。
 日が暮れたなら、夜桜がある。
 二人で連れ立って、初夏の兆しを帯びた陽光の中に飛び出した。

sidare





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年04月11日 16時18分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[Essay] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: