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2005年04月19日
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カテゴリ: Essay




 三年前の今日、一本の留守番電話からわたしは心と身体を切り刻まれ、ばらばらにして投げ捨てられたほどのショックを受けた。
 事の顛末をありのままここには書けないが、自分が今日まで存命しているのが不思議なくらいの大きな禍であった。
 当時の苦悩など、きっと今の能天気なわたしからは到底誰にも想像もつかないだろう。
 魂は身体から遊離してどこかに行ってしまい、肉体だけが存在していた。
 悲しみも苦しみも、正面切って受け止めてしまうと、行き場を失うのだと知った。痛いものを痛いと感じない方法、悲しいことを悲しいと感じない術、わたしはひたすらそういう情況の中に、自分を追い込んだ。そうしないと発狂しそうになるからだ。いっそ気でも違えばどんなに楽だろう、と思ったものである。
 「死ぬ気になればなんだって出来るから」とは、当時の近しい人々の助言であった。
 だけど、何度思っただろう。「死んだ方がましだ」と……。
 これでもか、これでもかと、禍の波が押し寄せてきて、わたしが少しでも前向きに歩こうとする前方を襲ったのだ。


 一年、また一年、とわたしは一人でその日を供養してきた。
 当時の出来事を反芻し、何が良くて悪かったのか、いまだに答えは見つからないけど、わたしの二度目の出発地点には違いなかった。
 明日から、わたしは四年目の供養に向かって歩を進めるのである。





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最終更新日  2005年04月20日 13時48分27秒 コメントを書く
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