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2005年05月14日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay
 「一体どうしたの?家事の手抜きなんて母さんらしくないじゃない。家事は趣味だったでしょう?」

 わたしはその間中、ベッドに突っ伏していた。
 なるべく身体に負担をかけないようにそっと動かすのだけれど、うまく寝返りも打てなくて、ひーひー悲鳴をあげた。
 それなのに。
 「ちゃんと埃は拭ってくれた?隅々まできちんと掃除機をかけてくれたの?」
 と、人にさせておいて口うるさいのだった。

 その時、わたしは思い当たった。

 そうか、母もこういうことだったのか……。
 母は、ある日突然、家事をしなくなった。
 丁寧できちんとしていた母を解せなくて、ものすごい憤りを覚えたことがあった。
 昨日までの母が急にそうでなくなったことに、なんだか許しがたい思いがしたのだ。
 それからの母は、父に対して口うるさくなったし、ぶつぶつと人が変わったように、不平ばかりを吐いていたっけ。
 思い返せば、きっと今のわたしのように、身体が痛かったに違いない。
 理由も無く、ただ痛む身体のことなど、周囲に分かるはずがなかった。
 元気が売り物だった母と、今のわたしがわずか重なった。

 そうか。
 人が通る道なのか。
 少し気分が明るくなった。






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最終更新日  2005年05月15日 09時20分13秒
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